カロナールは市販薬と処方薬で違いはある?特徴を知っておこう

カロナール

カロナールは、市販薬・処方薬ともにアセトアミノフェンが主成分の薬です。
同じ「カロナール」という薬名ですが、効き方や飲み方に違いはあるのでしょうか。

本記事では、市販薬と処方薬のカロナールについて、それぞれ特徴を解説していきます。

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市販薬として購入可能なカロナール

市販薬で購入できるのは、第一三共ヘルスケア株式会社から発売されている「カロナールA」です。
薬効成分のアセトアミノフェンが1錠中300mg含まれています。

カロナールAの効能・効果

カロナールAの効能・効果は以下の通りです。

  • 鎮痛作用:頭痛、月経痛(生理痛)、歯痛・抜歯後の疼痛、咽喉痛、腰痛、関節痛、神経痛、筋肉痛、肩こり痛、耳痛、打撲痛、骨折痛、ねんざ痛、外傷痛
  • 解熱作用:悪寒・発熱

カロナールAの用量・用量

カロナールAは15歳以上の方のみ服用できます。
15歳未満の子どもは服用できません。
服用量は1回1錠(アセトアミノフェンとして300mg)、服用回数は1日3回までとなります。
1回服用したら、次回の服用までには少なくとも4時間空けるようにしましょう。
胃腸への負担を減らすために、できるだけ空腹時の服用は避けてください。

医療機関で処方されるカロナール

医療機関で処方されるカロナールは、あゆみ製薬株式会社が製造販売しているカロナール錠です。
薬効成分のアセトアミノフェンの含有量が、1錠あたり200mg・300mg・500mgの3種類あります。

医療用カロナールの効能・効果

医療用カロナールの効能・効果は以下の通りです。

  • 各種疾患及び症状における鎮痛
  • 急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)の解熱、鎮痛
  • 小児科領域における解熱、鎮痛

医療用カロナールにおける鎮痛は、病名に制限はないため、がんの痛みに使われることもあります。
市販薬のカロナールと異なり、15歳未満の子どもでも使用できます。

医療用カロナールの用量・用法

医療用カロナールは、効能・効果ごとに用法・用量が異なります。

各種疾患及び症状における鎮痛
成人の服用量は、アセトアミノフェンとして1回300~1000mgを服用し、投与間隔は4~6時間以上あけます。
1日の合計服用量は4000mgまでとなります。

急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)
成人の服用量は、アセトアミノフェンとして1回300~500mgを服用します。
服用回数は、原則1日2回までとなります。

小児科領域における解熱・鎮痛
幼児または小児の服用量は、アセトアミノフェンとして体重1kgあたり1回10~15mgを服用し、投与間隔は4~6時間以上あけます。
1日の合計服用量は、60mg/kgまでとなります。
ただし成人の用量を超えてはいけないため、1回あたりの服用量は500mg、1日の合計服用量は1500mgが上限です。

いずれの効能・効果においても、医師の判断によって1回服用量は定められた量より多くなったり少なくなったりすることがあります。
胃腸への負担を軽くするために、空腹時を避けて服用することも共通事項です。

年齢や症状によってはカロナールを医療機関で処方してもらいましょう

カロナールは市販薬か処方薬によって、使用できる症状や年齢、1回の服用量に違いがあります。
症状が重かったり、15歳未満の子どもに服用をさせたい場合は、医療機関で処方
されるカロナールを検討しましょう。
カロナールの服用方法や注意点は患者ごとに異なるため、薬剤師から説明を受けることが大切です。

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