カロナールとロキソニンの特徴。同じ解熱鎮痛剤でも効果は違う?

さまざまな解熱鎮痛薬があるなかで、カロナールとロキソニンは代表的なものといえます。
しかし、カロナールとロキソニンでは、どのような違いがあるのかご存じない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、カロナールとロキソニンの特徴や違いについて解説していきます。

カロナールとロキソニンの特徴

医療用のカロナールとロキソニンについて、基本的な特徴を紹介していきます。

カロナール

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医療用カロナールは、薬効成分がアセトアミノフェンで、あゆみ製薬株式会社が製造販売を行っています。
剤形は、錠剤・細粒・坐剤・シロップ・原末の5種類です。
錠剤・細粒・坐剤には、以下のように複数の規格があります。

  • 錠剤:200mg・300mg・500mg
  • 細粒:20%・50%
  • 坐剤:100mg・200mg・400mg


カロナールの効能効果は次のとおりです。

  • 各種疾患及び症状における鎮痛
  • 下記疾患の解熱、鎮痛
    →急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)
  • 小児科領域における解熱、鎮痛

ロキソニン

医療用ロキソニンは、薬効成分がロキソプロフェンナトリウム水和物で、第一三共株式会社が製造販売を行っています。
剤形は錠剤と細粒があり、それぞれの含有量は以下のとおりです。

  • 錠剤:1錠あたりロキソプロフェンナトリウム水和物68.1mg(無水物として60mg)
  • 細粒:1gあたりロキソプロフェンナトリウム水和物113.4mg(無水物として100mg)


ロキソニンの効能効果は、次のとおりになります。

  • 下記疾患並びに症状の消炎、鎮痛
    →関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、歯痛
  • 手術後、外傷後並びに抜歯後の鎮痛、消炎
  • 下記疾患の解熱、鎮痛
    →急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)

カロナールとロキソニンの違い①:薬効成分の作用

カロナールとロキソニンでは、薬効成分が異なりますが、作用についてどのような違いがあるか確認しましょう。

カロナール(アセトアミノフェン)

カロナールに含まれるアセトアミノフェンは、アニリン系解熱鎮痛剤です。
どのように薬の効果を発揮するか、詳しいことは解明されていませんが、脳にある体温調節をつかさどる部分や、痛みの伝達にかかわる中枢神経に作用して、熱や痛みを和らげると考えられています。
医療用カロナールは、重篤な肝障害のある人・含有成分に対して過敏症の既往歴がある人は禁忌です。

ロキソニン(ロキソプロフェンナトリウム)

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ロキソニンに含まれるロキソプロフェンナトリウム水和物は、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)に分類されています。
熱・痛み・炎症を引き起こす物質のプロスタグランジンが作られるのを抑える働きがあり、解熱作用・鎮痛作用・抗炎症作用を発揮するのです。
ロキソニンには、体内で吸収・代謝されたのちに効果をあらわす「プロドラッグ」という特徴があります。
そのため、他のNSAIDsと比べて胃への負担は軽いですが、消化性潰瘍のある人は服用できません。

その他、医療用ロキソニンが禁忌となるのは以下のとおりです。

  • 重篤な血液異常のある人
  • 重篤な肝機能障害のある人
  • 重篤な腎機能障害のある人
  • 重篤な心機能不全のある人
  • 含有成分に対して過敏症の既往歴のある人
  • アスピリン喘息の既往歴のある人
  • 妊娠後期の女性

カロナールとロキソニンの違い②:入手できる場所

カロナールとロキソニンを入手できる場所について、それぞれ確認しましょう。

カロナール

カロナールは、医師の処方または市販薬の購入で入手できます。
市販薬は、2024年1月に「カロナールA」が発売されました。
第二類医薬品であるため、薬剤師または登録販売者がいるドラッグストアで購入可能です。
市販薬のカロナールAは、1錠あたりのアセトアミノフェン含有量は300mgのものだけとなっています。
効能効果や用法用量について、医療用と市販薬で異なるため注意しましょう。

ロキソニン

ロキソニンも、医師の処方または市販薬の購入で入手可能です。
市販薬のロキソニンは第一類医薬品のため、販売することができるのは薬剤師に限られており、書面による情報提供も義務付けられています。
そのため、登録販売者しかいないドラッグストアでは販売することができません。
ロキソニンも、医療用と市販薬で効能効果や用法用量が異なります。

カロナールとロキソニンの市販薬

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カロナールとロキソニンの市販薬について紹介していきます。
市販薬は、医療用と効能効果などが異なっていたり、薬効成分のみではなく他の薬効成分が含まれていたりするものもあります。
他の薬と併用する場合には、薬効成分が重ならないか、互いの薬の作用を弱めてしまうことはないかなど、飲み合わせを確認する必要があるため、薬剤師に相談しましょう。

カロナール

カロナールの市販薬は「カロナールA」があり、1錠中のアセトアミノフェン含有量は300mgです。
その他、薬効成分にアセトアミノフェンのみが含まれる市販薬は以下のものがあります。

  • タイレノールA(東亜薬品株式会社):アセトアミノフェン300mg/錠含有
  • ラックル(日本臓器製薬株式会社):アセトアミノフェン300mg/錠含有
  • バファリンルナJ(ライオン株式会社):アセトアミノフェン100mg/錠含有

ロキソニン

ロキソニンの飲み薬はすべて第一類医薬品であるため、薬剤師のいないドラッグストアで購入することはできません。
「ロキソニンS」以外の製品には、ロキソプロフェンナトリウム水和物以外の薬効成分も含まれています。

その他、ロキソプロフェンナトリウム水和物のみが含まれた市販薬としては、以下のものがあります。
こちらもロキソニンと同様、薬剤師のいないドラッグストアでは購入することができないため注意しましょう。

  • ロキソプロフェン錠「クニヒロ」(皇漢堂製薬株式会社):ロキソプロフェンナトリウム60mg/錠含有
  • ナロンLOXY(大正製薬株式会社):ロキソプロフェンナトリウム60mg/錠含有

悩んだ場合は調剤薬局で相談をしましょう

カロナールとロキソニンでは、薬の効果を発揮するメカニズムが異なり、禁忌についても違いがあります。
また、同じ成分でも、医療用か市販薬かによって効能効果や用法用量が異なるため注意が必要です。
医療機関を受診した方がよいか、市販薬で対応できるのか悩んだ際は、調剤薬局で相談をするとよいでしょう。

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参考文献
  • 厚生労働省「市販の解熱鎮痛薬の選び方」