新薬とジェネリック医薬品の違いとは?

今回はとどくすり運営事務局の大倉から薬局を利用する際のお役立ち情報を配信します。

新薬とジェネリック医薬品の違いとは?

テレビCMを見て、ジェネリック医薬品の名前だけでも耳にしたことはある方は多いのではないでしょうか。
また、病院・クリニックを受診する機会がある方は、薬局でお薬を受け取る際に「ジェネリック医薬品をご希望ですか?」と聞かれたりすることもありますよね。
このように「耳にしたことはあるけどもう少し詳しく知りたい!」という方へ新薬と何が違うのか、どんな薬なのかを3つのポイントに分けて詳しくご紹介いたします!

新薬とジェネリック医薬品の違いを正しく理解する3つのポイント

  1. ①【新薬、ジェネリック医薬品とは?】
  2. ②【新薬とジェネリック医薬品の違いは?】
  3. ③【最近よく耳にするAGとは?】

それでは、一つずつ確認していきましょう!

※ 気になるポイントに飛んで読んでいただくことも可能ですので、気になるポイントをクリックしてみてください。

①【新薬、ジェネリック医薬品とは?】

新薬(=先発医薬品)「長い研究開発期間をかけて新しい成分の有効性・安全性がある」と国の承認を受けた医薬品のことです。承認を受けた後も、一定の期間(再審査期間)、有効性・安全性について確認することが開発した企業に義務付けられています。
ジェネリック医薬品(=後発医薬品)「新薬と同等の成分・有効性や安全性がある」と国が定めた厳しい品質基準で承認された医薬品のことで、新薬より一般的に3~6割安価なお薬です。有効成分が同一であるにもかかわらず、後発医薬品が先発医薬品より安価な理由は先発医薬品の特許が切れた後に発売され、開発費用がかからないためです。
先発医薬品の特許期間はおよそ20~25年間あります

ジェネリック医薬品の詳細をさらに知りたい方はこちらもご参照ください。
https://www.daiichisankyo-ep.co.jp/whats_generic/
(第一三共エスファ)

②【新薬とジェネリック医薬品の違いは?】

主に「価格」「味や使用感」「医薬品名」に違いがあります。
価格【①新薬、ジェネリック医薬品とは?】 でご説明したように、ジェネリック医薬品は開発費用がかからないため安価になります。
皆様のお薬代の負担を軽減するだけでなく、ジェネリック医薬品を使用することで、年々増加している国の医療費削減にも繋がります。
味や使用感ジェネリック医薬品は新薬の後に作られるお薬なので、味や使用感が改善され、飲みやすくなっているお薬もあります。
その為、添加物等が新薬と異なる場合があります。
医薬品名新薬と違い、ジェネリック医薬品はお薬の成分名になっていることが多くあります。
例えば、下記のような表記の変更があります。
新薬名:ロキソニン
ジェネリック医薬品名:主に「ロキソプロフェンナトリウム」

新薬
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ジェネリック
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③【最近よく耳にするAGとは?】

近年では、ジェネリック医薬品の中でもAG(オーソライズドジェネリック)というお薬があります。
ジェネリック医薬品は「新薬と同等の成分・有効性や安全性がある」お薬ですが、AGは有効成分に加えて添加物、製法、製造工場等が同じであるお薬です。
価格はジェネリック医薬品なので、新薬よりも安価になります。どうしても先発医薬品と同じ使用感のものを使いたいけど、価格は抑えたい方はAGを選択するのもおすすめです。
AGの詳細をさらに知りたい方はこちらもご参照ください。
https://www.daiichisankyo-ep.co.jp/ag/
(第一三共エスファ)
とどくすりでは申し込みの際にジェネリック医薬品の希望を選択できます。

ご不明な点がありましたらビデオ通話での服薬指導時に薬剤師にご相談ください。薬局で取り扱いのあるジェネリック医薬品を詳しくご説明いたします。
とどくすり薬局でAG希望の場合は、申し込みの際にジェネリック医薬品を選択いただき、ビデオ通話での服薬指導時にAG希望をお伝えください。
その他提携薬局をご利用の場合は、ビデオ通話での服薬指導時にAGの取り扱いがあるかをご確認ください。

令和6年10月から医薬品の自己負担の仕組みが変わります

令和6年10月1日から、ジェネリック医薬品があるお薬で、新薬(先発医薬品)の処方を希望される場合は、特別の料金が加算されます。
・新薬(先発医薬品)とジェネリック医薬品(後発医薬品)の薬価の差額の4分の1相当を、特別の料金として、自己負担することになります。
・医療上、先発医薬品の処方が必要と認められる場合は、特別の料金は必要ありません。
・流通の問題等により、医薬機関や薬局にジェネリック医薬品(後発医薬品)の在庫がない場合には、特別の料金を支払う必要はありません。
・現在、新薬(先発医薬品)を服用されている方で、引き続き新薬(先発医薬品)が医療上必要かどうかは処方する医師が判断しますので、主治医等にご相談ください。

詳しくは、厚生労働省ホームページをご確認ください。
https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/001282666.pdf
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_39830.html

いかがでしたでしょうか?
ジェネリック医薬品は、新薬と効果は変わらず、お財布にも優しいお薬です。
ジェネリック医薬品を利用したことがない方がいらっしゃいましたらこの機会に是非ご利用を始めてみてはいかがでしょうか。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。