食中毒の症状は秋にも発症する!?予防や対策のポイント

食中毒の症状は秋にも発症する!?予防や対策のポイント

食中毒といえば、夏をイメージする方が多いかもしれません。
しかしながら、食中毒は年間を通して発生しており、特に「秋」に発生件数が多いことが報告されています。

本記事では、食中毒の症状や原因・予防や対応策について解説していきます。

食中毒の症状

食中毒の症状としては、以下が挙げられます。

【症状】

  • ・下痢
  • ・吐き気
  • ・発熱
  • ・頭痛
  • ・腹痛
  • ・めまい

発生の原因によって症状の種類や強さが異なりますが、同じものを食べた人が同じ症状を呈する特徴があります。

病院に行く目安

一般的には、食中毒が発生したら医師は保健所に報告する義務があります。
上記のような症状が複数発生し、原因が食事である可能性がある場合には、すぐに病院にいきましょう。
原因と疑う食べ物が残っている場合には、その食べ物も持参してください。


食中毒の原因・種類


食中毒の原因には、細菌性・ウイルス性・寄生虫・自然毒・化学物質などがあります。

ちなみに「感染性胃腸炎」は、食中毒のうち細菌性とウイルス性を総称したものです。

細菌性の食中毒は夏・秋に多く、ウイルス性の食中毒は冬に多く見られています。
特に「秋の味覚」として、海産物やきのこ類の摂取が多くなる10月に、寄生虫・自然毒による食中毒が発生しやすいです。

以下では、原因として挙げられるものについて、発生件数の多いものに注目して紹介します。

細菌の食中毒①:カンピロバクター

カンピロバクターは、ニワトリ・ウシなどの多くの動物が持っている菌で、室温(20℃)や体温くらいになると増殖し、湿気を好みます。
十分に加熱をしていない状態の生肉を摂取することで感染します。
家庭よりも飲食店での発生が圧倒的に多いため、加熱不十分な料理を提供された際には、作り直すようにスタッフへ遠慮せずに申告しましょう。

潜伏時間は1〜7日間とやや長いことが特徴です。
下痢・腹痛・発熱・嘔吐・頭痛などの症状があらわれ、1週間ほどで治癒する方がほとんどです。

細菌の食中毒②:ウェルシュ菌

ウェルシュ菌は、人や動物の腸管や土壌などに広く生息する細菌で、酸素のないところで増殖します。
煮物・カレー・シチュー・スープなどの煮込み料理が原因になることが多いです。
加熱調理した後、室温で冷まして放置し、再び加熱することを繰り返すことが原因になりやすいと指摘されています。
お腹の張り・腹痛・下痢を起こし、食後8〜20時間程度で症状が出ますが、通常は1日程度で回復します。

ウイルス性の食中毒:ノロウイルス

ノロウイルスは感染力が強いウイルスです。
ノロウイルスが付着したままの手で食品を触り、できた料理を摂取することで感染します。
ウイルスであるため、加熱調理では消滅しないことが特徴です。
潜伏期間は24〜48時間あり、その後吐き気、嘔吐、下痢、腹痛などの症状が出ます。
通常は1〜2日続いた後、回復します。

寄生虫による食中毒:アニサキス

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アニサキスは、体長2〜3cmの糸のような白く半透明の寄生虫であり、目視で確認ができます。
特徴としては、サバ・アジ・サンマ・イカなどの魚介類に寄生しやすいです。
アニサキスが死滅していない状態で摂取をすると、人間の内臓に潜入しようとします。
多くの場合は胃アニサキス症となり、食後数時間〜数十時間後にみぞおちの激しい痛み、悪心、嘔吐が出ます。
治療には胃内視鏡にて胃粘膜に穿入する虫体を摘出する必要があるため、早急に病院を受診しましょう。


食中毒の予防


食中毒の予防のためには、食品の取り扱いに十分注意する必要があります。

ここでは、食品の取り扱い三原則を紹介します。

食中毒の予防①:つけない

生肉を取り扱う順番に気をつけましょう。
最初に生肉を扱うと、その後に触れる食材に原因となる菌が付着し、触れた食材の加熱が十分でないと感染する可能性が高くなります。
調理をする際には生肉を最後に切ったり、まな板を別にするなどの工夫をしましょう。

食中毒の予防②:ふやさない

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少量の細菌が付着していただけでも、長期間にわたり繁殖しやすい状況に置いておくことで食中毒になる可能性が高くなります。
作り置きの食べ物は、粗熱がとれたらすぐに冷蔵庫・冷凍庫などの、細菌が繁殖しにくい温度にて管理をしましょう。

食中毒の予防③:やっつける

料理をする際にはまずは石鹸で手洗いをし、手についた菌を消毒しましょう。
生肉は十分に加熱をして、付着している菌を殺菌をします。
使った包丁やまな板は、使用後すぐに洗浄してください。
作り置きの料理を食べるときには、鍋で火を通したり、電子レンジに長めにかけたりすることで、十分に加熱をするようにしましょう。


食中毒に感染してしまったときの対策


食中毒にかかったとわかった場合、すぐに行き医師の診察を受けてください。

内服薬の処方があれば処方された通りに実施して、自宅で安静に療養をしましょう。

水分補給の徹底

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食中毒になると、病原を排出しようと下痢や嘔吐が強く出ます。
脱水症状になる可能性が高いため、水分補給を徹底しましょう。
水分補給ができないほどに活気がなくなった場合には、すぐに病院を受診してください。

二次感染を予防

下痢や嘔吐物に触れた手から、さらに別の人に感染する可能性があります。
処理をする場合は、必ず使い捨て手袋とマスクをして、付着した部分は次亜塩素酸を使用して殺菌をしましょう。
複数人で生活する家で療養する場合には、トイレの場所を本人と分けたり、部屋に隔離をするなど、本人が使用する場所と接触しないようにする工夫も大切です。

自宅療養する

症状が落ち着くまでは二次感染をするリスクがあり、症状が落ち着いていても数日は原因物質を持っている可能性があります。
外出・出勤・登校・登園は自粛して、自宅で安静にするようにしましょう。


食中毒の治療・処方されるお薬


食中毒の治療は、原因となる菌やウイルスをいち早く外に出すことが大切であるため、下痢・嘔吐の症状は止めないようにします。

よって吐き気止めや下痢止めは使用できません。

脱水予防の十分な水分補給と、症状が落ち着いてきたら消化のいい食べ物から栄養摂取をすることが、一番の治療法です。

また、細菌が原因であると特定された場合は抗菌薬が処方され、ウイルス性の場合には治療薬がないため対症療法となります。
発熱の場合には解熱剤、頭痛の場合は鎮痛薬が処方できないか、医師と相談してみましょう。
下痢がおさまったあとの腸を整えるために、整腸薬が処方されることもあります。


食中毒の可能性を感じたらすぐに病院に行きましょう


食中毒の症状や原因・予防や対応策について解説してきました。

食中毒は発生しないための予防が非常に大切です。

普段から気をつけていても発生した場合には、自己判断はせず、すぐに病院に行くようにしましょう。

医師からの処方で療養中の苦痛を緩和できる可能性があります。

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参考文献
農林水産省「食中毒かな?と思ったら」農林水産省「食中毒は年間を通して発生しています」農林水産省「鶏料理を楽しむために~カンピロバクターによる食中毒にご注意を!!~」農林水産省「ウェルシュ菌(細菌)」農林水産省「冬に食中毒?ノロウイルスの予防と対処法」農林水産省「食中毒から身を守るには」農林水産省「海の幸を安全に楽しむために ~アニサキス症の予防~」厚生労働省「カンピロバクター食中毒予防について(Q&A)」厚生労働省「ノロウイルスに関するQ&A」厚生労働省「アニサキスによる食中毒を予防しましょう」厚生労働省「アニサキス食中毒に関するQ&A」日本医師会 白クマ先生の子ども診療所「食後に具合が悪くなった(食中毒)」内閣府大臣官房政府広報室 政府広報オンライン「食中毒予防の原則と6つのポイント」