皮膚にできた赤い斑点の原因は?かゆみの有無や症状別に考えられる病気と対処法を解説 

目次

ある日突然、体に赤い斑点ができて不安に感じた経験はありませんか。かゆみや痛みを伴うものから、全く症状がないものまで、その現れ方は様々です。単なる虫刺されだろうと軽く考えていると、実は病気のサインである可能性も隠れています。

この記事では、皮膚にできる赤い斑点の原因について、かゆみの有無や症状別に考えられる病気と、それぞれの対処法を分かりやすく解説します。病院へ行くべきかどうかの判断基準となる危険なサインも紹介しますので、ご自身の症状と照らし合わせ、不安の解消につなげてください。 

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皮膚に赤い斑点が!まず確認したい症状のポイント 

体に赤い斑点を見つけたら、慌てずにまずは症状をよく観察することが大切です。斑点の状態を正しく把握することで、原因を探る手がかりになります。以下の4つのポイントを確認してみましょう。 

斑点にかゆみや痛みはあるか 

まず確認したいのが、かゆみや痛みの有無です。例えば、強いかゆみを伴う場合は、蕁麻疹や虫刺され、アトピー性皮膚炎などが考えられます。一方で、痛みを感じる場合は、帯状疱疹の可能性があります。かゆみも痛みもないけれど、押しても色が消えない斑点は、血管や血液の異常が原因である紫斑病の疑いがあります。このように、かゆみや痛みの感覚は、原因を見分けるための重要な指標となります。 

斑点の大きさや形、色 

斑点の見た目も重要なチェックポイントです。大きさは点状の小さなものか、地図のように広がるものか、形は円形か、不規則な形かを確認します。色は鮮やかな赤色か、赤紫色か、茶色っぽいかも見てみましょう。例えば、少し盛り上がったミミズ腫れのような形であれば蕁麻疹、赤紫色で押しても色が消えなければ紫斑病が疑われます。 

斑点が出ている体の部位 

赤い斑点が体のどこに出ているかも確認しましょう。腕や足など日光に当たりやすい場所であれば日光疹、衣服やアクセサリーが触れる部分であれば接触皮膚炎(かぶれ)の可能性があります。また、体の片側だけに帯状に現れる場合は帯状疱疹の特徴的な症状です。全身に広がっているのか、特定の部位に限定されているのかを把握することが大切です。 

赤い斑点以外の症状はあるか 

赤い斑点だけでなく、体全体の調子にも目を向けましょう。発熱や倦怠感、関節の痛み、息苦しさなど、他の症状を伴う場合は注意が必要です。これらの症状は、単なる皮膚のトラブルではなく、全身に関わる病気のサインかもしれません。特に、高熱や呼吸困難などがある場合は、速やかに医療機関を受診する必要があります。 

【かゆみがある】赤い斑点の原因と主な病気 

【かゆみがある】赤い斑点の原因と主な病気 

かゆみを伴う赤い斑点は、日常生活で経験することも多い症状です。ここでは、かゆみがある場合に考えられる代表的な4つの病気について解説します。 

病名 主な症状 原因
蕁麻疹(じんましん) 蚊に刺されたような盛り上がりのある発疹 強いかゆみ 食物、薬剤、物理的刺激など
接触皮膚炎(かぶれ) 赤い斑点 水ぶくれ かゆみ 化粧品、金属、植物、洗剤など
虫刺され 赤い斑点 腫れ 強いかゆみ 時に痛み 蚊、ダニ、ブユなど
アトピー性皮膚炎 赤い湿疹 強いかゆみ 皮膚の乾燥 アレルギー体質 皮膚のバリア機能低下

蕁麻疹(じんましん) 

蕁麻疹は、皮膚の一部が突然赤く盛り上がり、強いかゆみを伴う病気です。発疹は数時間から24時間以内に跡形もなく消えるのが特徴ですが、繰り返し現れることもあります。原因は食物や薬剤、ストレス、物理的な刺激など多岐にわたりますが、特定できないことも少なくありません。 

参考:蕁麻疹診療ガイドライン2018 

接触皮膚炎(かぶれ) 

接触皮膚炎は、特定の物質が皮膚に触れることで炎症を起こす病気で、一般的に「かぶれ」として知られています。原因となる物質に触れた部分に、かゆみを伴う赤い斑点や水ぶくれができます。原因物質は、化粧品やアクセサリーなどの金属、植物、洗剤など身の回りにある様々なものが考えられます。 

参考:接触皮膚炎診療ガイドライン2020 

虫刺され 

蚊やダニ、ブユなどに刺されると、その部位が赤く腫れてかゆみや痛みを引き起こします。多くは数日で自然に治まりますが、かきむしってしまうと細菌感染を起こして化膿することもあるため注意が必要です。アレルギー反応が強く出ると、広範囲に腫れが広がったり、強いかゆみが続いたりすることもあります。 

参考:虫刺され Q2 – 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会) 

アトピー性皮膚炎 

アトピー性皮膚炎は、良くなったり悪くなったりを繰り返す、かゆみのある湿疹を主な病変とする皮膚の病気です。アレルギーを起こしやすい体質の人や、皮膚のバリア機能が低下している人に多く見られます。赤い斑点やブツブツとした湿疹ができ、強いかゆみを伴うのが特徴です。乾燥してカサカサしたり、掻き壊してじゅくじゅくしたりすることもあります。 

参考:アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024 

【かゆみがない】赤い斑点の原因と主な病気

【かゆみがない】赤い斑点の原因と主な病気

かゆみがない赤い斑点の場合、血管の異常やウイルス感染など、皮膚表面だけの問題ではない可能性も考えられます。ここでは、かゆみを伴わない場合に考えられる代表的な病気を紹介します。 

病名 主な症状 特徴
紫斑病(しはんびょう) 赤紫色の斑点 押しても色が消えない 血管の異常や血小板の減少が原因
老人性血管腫 赤いほくろのような見た目 盛り上がりがある 加齢による毛細血管の増殖が原因
ジベルばら色粃糠疹 ピンク色の斑点 細かいフケのようなものが付着 ウイルス感染が関与すると考えられている
薬疹(やくしん) 全身に広がる赤い斑点 薬剤に対するアレルギー反応が原因

紫斑病(しはんびょう) 

紫斑病は、皮膚の内側で出血が起こり、赤紫色のアザのような斑点ができる病気です。指で押しても色が消えないのが特徴です。血管の炎症や血液を固める働きを持つ血小板の減少などが原因で起こります。アレルギー反応によって起こるものや、ウイルス感染が引き金になるものなど、いくつかの種類があります。 

参考:血管炎・紫斑病 Q4 – 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会) 

老人性血管腫 

老人性血管腫は、加齢に伴い皮膚の毛細血管が増殖してできる良性のできものです。「ルビースポット」や「赤ほくろ」とも呼ばれ、鮮やかな赤色で少し盛り上がっているのが特徴です。主に上半身に見られますが、全身どこにでも発生する可能性があります。痛みやかゆみはなく、健康上の問題もありませんが、見た目が気になる場合は治療も可能です。 

ジベルばら色粃糠疹(じべるばらいろひこうしん) 

ジベルばら色粃糠疹は、最初にピンク色の楕円形の斑点が1つでき、その後、背中や腹部を中心に小さな斑点が多数現れる病気です。斑点の表面には、細かいフケのようなものが付着することがあります。多くはかゆみがありませんが、軽度のかゆみを伴う場合もあります。はっきりとした原因は不明ですが、ウイルス感染の関与が考えられています。 

薬疹(やくしん) 

薬疹は、内服薬や注射などの薬剤に対するアレルギー反応として皮膚に現れる発疹です。赤い斑点が全身に広がることが多く、かゆみを伴わないこともあります。原因となる薬を服用してから数日~数週間後に症状が出ることがあります。発熱や全身の倦怠感を伴う場合は重症化するサインの可能性があるため、注意が必要です。 

参考:薬疹(重症) – 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会) 

危険なサイン?すぐに病院を受診すべき赤い斑点

危険なサイン?すぐに病院を受診すべき赤い斑点

多くの赤い斑点は緊急を要するものではありませんが、中には重篤な病気が隠れている可能性もあります。以下のような症状が見られる場合は、放置せずに速やかに医療機関を受診してください。 

危険なサイン 考えられる状態
強い痛みや高熱を伴う 帯状疱疹、重度の感染症など
息苦しさやめまいがある アナフィラキシーショックなど
斑点が急激に広がっている 重症薬疹、全身性の血管炎など
押しても色が消えない紫斑 血小板減少性紫斑病、重篤な感染症など

強い痛みや高熱を伴う場合 

赤い斑点とともに、高熱や体の片側に帯状に広がる強い痛みがある場合、帯状疱疹の可能性があります。帯状疱疹は、水ぼうそうのウイルスが原因で起こり、治療が遅れると神経痛が残ることがあるため、早期の治療が重要です。また、発熱を伴う発疹は、他の感染症の可能性も考えられます。 

参考:帯状疱疹診療ガイドライン2025 

息苦しさやめまいがある場合 

赤い斑点とともに、息苦しさ、めまい、吐き気などの症状が現れた場合、アナフィラキシーという重いアレルギー反応の可能性があります。これは特定の食品や薬、ハチ刺されなどが原因で起こり、急激に血圧が下がるなど、命に関わる危険な状態です。救急車を呼ぶなど、緊急の対応が必要です。 

斑点が急激に広がっている場合 

数時間から1日のうちに、赤い斑点が体中に急速に広がっていく場合は注意が必要です。全身の血管に炎症が起きる病気や、重症の薬疹などが考えられます。皮膚だけでなく、内臓にも影響が及んでいる可能性があるため、早急に専門医の診察を受ける必要があります。 

押しても色が消えない紫斑の場合 

前述の通り、押しても色が消えない赤い斑点は「紫斑」と呼ばれ、皮下出血が原因です。紫斑が広範囲に現れたり、歯ぐきからの出血や鼻血を伴ったりする場合は、血液の病気である血小板減少性紫斑病などが疑われます。この場合、精密な検査が必要となるため、内科や血液内科の受診が勧められます。 

参考:免疫性血小板減少症(指定難病63) – 難病情報センター 

赤い斑点ができた時の対処法と受診の目安 

赤い斑点に気づいた時、どのように対処し、いつ病院へ行けばよいのでしょうか。ここでは、受診の目安や、医師に伝えるべきポイントなどを解説します。 

受診の目安 症状
すぐに受診 強い痛みや高熱、息苦しさを伴う。 急激に広がっている。 押しても消えない紫斑。
数日様子を見て改善しない場合 かゆみや赤みが続く。 市販薬で改善しない。 原因がわからない。
様子を見てもよい 症状が軽く、原因が明らかな虫刺されなど。 数日で自然に消えるもの。

まずは何科を受診すればいい? 

皮膚に赤い斑点ができた場合、まずは皮膚科を受診するのが一般的です。皮膚科医は、発疹の状態を直接見ることで、多くの皮膚疾患を診断することができます。ただし、発熱や関節痛など、皮膚以外の症状が強い場合は、内科やかかりつけ医に相談することも選択肢の一つです。必要に応じて、適切な専門科を紹介してもらえます。 

病院で医師に伝えるべきこと 

診察を受ける際には、症状についてできるだけ詳しく伝えることが、正確な診断につながります。以下の点を整理しておくとスムーズです。 

  • いつから症状があるか 
  • かゆみや痛みの有無、程度 
  • 斑点の大きさ、形、色の変化 
  • 体のどこに、どのように広がったか 
  • 赤い斑点以外の症状(発熱、倦怠感など) 
  • 最近、新しく使い始めた薬や化粧品はあるか 
  • アレルギー歴 

可能であれば、症状が出始めた頃の皮膚の状態をスマートフォンなどで撮影しておくと、医師が経過を判断するのに役立ちます。 

日常生活で気をつけたいこと 

赤い斑点の症状を悪化させないために、日常生活でいくつか注意したい点があります。まず、患部を掻きむしらないことが大切です。かゆみが強い場合は、冷たいタオルなどで冷やすと一時的に和らぎます。また、原因が特定されるまでは、体を温めすぎないようにしましょう。熱いお風呂やアルコールの摂取は血行を促進し、かゆみや赤みを増強させることがあります。肌への刺激が少ない、ゆったりとした服装を心がけることも有効です。 

まとめ 

皮膚に現れる赤い斑点は、その原因や対処法が多岐にわたります。まずは慌てずに、かゆみや痛み、斑点の見た目、他の症状の有無などを冷静に観察することが重要です。この記事で紹介した情報を参考に、ご自身の症状と照らし合わせ、適切な対処や受診の目安にしてください。 

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