HIVに感染したかもしれないと思っても「HIV検査はどこでしているのか」「寿命は短くなるのか」「どんな治療があるのか」「もう性交渉はできないのか」といった相談は、友人や家族にもできないものです。
HIV感染者は年々増えていますが、今は早期発見でHIV治療をスタートできれば、HIVに感染していない人と同じように健康的な生活が長く送れる可能性が高くなってきました。
しかし、エイズを発症して初めて感染していたことを知るケースは少なくありません。
本記事では、HIV検査の種類や一般的な治療方法についてご紹介します。
HIV治療で服薬相談やお薬の受け取りをする際に人目が気になるようでしたら、「とどくすり」 のオンラインサービスの活用についても是非ご検討ください。
HIVは寿命を全うできるとされている病気
HIV感染はエイズ(後天性免疫不全症候群)を発症するため恐れられてきました。
HIVは、一時的な初期症状が出た後は自覚症状がないまま病気が進行してしまいます。
ただし、現在では検査で早めに発見してすぐに治療を開始することができれば、ウイルスの増殖を抑えて合併症を防ぐことが可能です。
体内のウイルスをなくすことはできませんが、HIV治療によって健康的な生活を送りながら寿命を全うすることができるようになってきました。
また、HIV治療を受けて6ヶ月以上にわたって血液中のウイルスが検出できない量に抑えられると、性交渉でもHIV感染しない(U=U)状態を保てます。
HIVに感染したあとも長く健康的な生活を送るためには、できる限り早く発見して治療を続けることが重要です。
もし性交渉のあとに「HIVに感染するリスク」や「HIVの初期症状」に気づいたら、早期発見のために早めに検査を受けましょう。
HIV検査はどこでうけられる?
HIVに感染した可能性がある場合、保健所や医療機関で抗体検査や抗原抗体検査を受けられます。
保健所や自治体が実施している検査は、匿名かつ無料で受けられます。
HIV感染のチェックをしたくても名前や住所を特定されたくないという方にはうってつけですが、検査を実施している施設や時間帯、予約の有無は各自治体に確認しておく必要があります。
HIV検査ができる医療機関は産婦人科、内科、泌尿器科といった診療科です。
医療機関で検査を受けるときは、HIVの診療に対応しているかどうか、検査にかかる費用や予約の必要性についても確認しておきましょう。
医療機関の検査は匿名では受けられませんが、陽性だった場合でもいち早く治療を始められます。
自宅でHIV検査するなら「郵送検査キット」
近頃はインターネットで「自己検査キット」が販売されていて、人目を気にせず自宅でHIV検査ができるようになっています。
自分で血液を採取して結果判定までできる「自己検査キット」と、採取した血液を検査所へ送ってWEBで結果を確認する「郵送検査キット」があります。
自己検査キットは粗悪品や偽造品も販売されていることがあり、使用方法によっては正しい判定ができないため、自宅で検査をするのであれば郵送検査キットにしましょう。
郵送検査キットには匿名で受けられるものがあり、陽性だった場合に医療機関を紹介してくれるところもあります。
しかし、匿名性やフォロー体制、費用などを踏まえて考えると、保健所でHIV検査を受けるのが得策といえるでしょう。
HIVの診察と治療方法

HIVに感染した可能性があると感じた場合、初期症状として数週間経った頃に発熱、のどの痛み、筋肉痛などインフルエンザのような症状が一時的にあらわれることがあります。
そのあとは自覚症状なく免疫力が低下していき、合併症を発症するリスクが高まっていくため、気になる症状があれば保健所や医療機関で必ず相談しましょう。
医療機関の診察では病歴や性活動などの聞き取りがあり、即日判定ができる「HIV抗体迅速診断試薬(スクリーニング検査)」で陽性となれば「確認検査」をおこないます。
ただし、感染直後は検査をしても擬陽性にはなる可能性が高く、感染から17日以上経過してから確認検査をします。
確認検査でもHIV感染陽性と判定されれば確定診断となり、病状や治療方法について説明を受け、納得できたら治療スタートです。
HIV治療には2~3種類の抗HIV薬を組み合わせ、継続して服用する方法が一般的ですが、1剤で複数の薬剤成分を配合してる薬もあります。
検査結果を待っている間にHIVに関する情報を調べておくことで、医師に説明されたことを理解しやすく、治療に対する質問も積極的にできるでしょう。
「とどくすり for Special Care」はHIV陽性者のプライバシーを配慮したサービス
検査結果が陽性となりHIV治療を開始するとなれば、定期的に医療機関を受診することになります。
HIVは、まだ社会的に正しく理解されていない部分が多いのが実情です。
「HIVであることを周囲に知られたくない」「薬を受け取っているのを見られたくない」と思っている方は、「とどくすり for Special Care」のサービスを是非ご利用ください。
以下は「とどくすり for Special Care」のサービスの特徴となります。
- オンライン相談でHIVに詳しい薬剤師に服薬の相談などが可能
- お薬ボトルにラベルなし
- 配送元が薬局だとわからないように配慮
- 薬局に行かずに治療薬を受け取れるサービス
HIV感染者は梅毒などほかの性感染症にかかっていることも多いため、とどくすり for Special CareではHIVに限らずほかの治療におけるお薬との飲み合わせ等の相談もできます。
専門的な知識を持った「とどくすり for Special Care」の薬剤師がオンラインで皆さまのお悩みに寄り添い、公費の手続きなど役立つ情報を提供します。
医療機関を受診した後に受け取る処方薬についても、薬局に足を運ぶことなくご自宅へ宅配でき、HIVの薬と分からないように配慮したプライバシー配送も可能です。
オンラインでのお薬説明なら薬局での待ち時間がなく、疾患や薬の内容を誰かに聞かれる心配もありません。
HIVは早期発見・早期治療が重要
「HIVに感染したかもしれない」と思ったら、治療効果を高めるためにも早めに検査を受けましょう。
HIV検査は、対応している保健所もしくは医療機関で受けることができます。
陽性だったときのために、専門のサイトで調べたり専門家に相談したりしておくとHIV治療に関する理解を深めやすいでしょう。
とどくすりは、HIV陽性者の方に寄り添うオンライン薬局です。
HIVに詳しい薬剤師からオンラインで説明を受けられるため、人目を気にする必要がありません。
配送時のお薬ボトルもラベルなし、宅配時の送付元も薬局だとわからないようにできます。
是非、とどくすりを活用していただき、安心してHIV治療を進めてください。
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参考文献
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- 厚生労働省|HIV/エイズ
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- 令和6年度厚生労働行政推進調査事業費補助金エイズ対策政策研究事業 HIV感染症および血友病におけるチーム医療の構築と 医療水準の向上を目指した研究班|抗HIV治療ガイドライン2025年3月版
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- 国立健康危機管理機構 国立国際医療センターエイズ治療・研究開発センター|HIV感染症とその合併症「診療と治療のハンドブック」|HIV感染症の診断 | 解説編
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- 全国HIV/エイズ・性感染症 検査・相談窓口情報サイト「HIV検査・相談マップ」|HIV検査 Q&A