「なかなか眠れない」不眠症の原因は、主に3種類あります。
原因ごとに適切な対策を行い、日常生活への支障を解決していきましょう。
本記事では、入眠障害・中途覚醒・早朝覚醒のそれぞれの特徴と対策について、詳しく解説していきます。
不眠症の基本的な概要については、こちらの記事をご覧ください。
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入眠障害の特徴・予防・改善方法
入眠障害とは、布団に入ってから30分〜1時間以上かかってからでないと寝付けない状態で、それを苦痛に感じていたり、生活に支障が出ていたりする状態のことです。
人によって入眠にかかる時間は異なるため、入眠までの時間が長いからといって一概に障害だとは言い切れませんが、それに伴って生活に支障が出ている状態は改善する必要があります。
予防・改善方法
入眠を阻害するものは取り除くようにしましょう。
カフェインの摂取は覚醒を促すため、就寝2時間以内に飲むと寝付けなくなりやすいです。
スマートフォンやパソコンの強い光は、脳への強い刺激となり覚醒しやすくなることや、体内時計がずれて、入眠時間がずれやすくなります。
また、考え事をしてしまう場合など、なかなか寝付けず布団で横になることが苦痛であると体が覚えてしまうと、余計に眠れなくなってしまいます。
眠れないときには無理して横にならず、床から離れることも大切です。
治療薬には、短時間型の睡眠薬が用いられることがあります。
中途覚醒の特徴・予防・改善方法
中途覚醒とは、一度寝付いたあと眠りが浅く、起きる時間までの間に何度か目覚めてしまう状態です。
寝てもしっかり回復した感覚がなく、翌日の活動に影響が出てしまう状態が起こりやすくなります。
予防・改善方法
中途覚醒の原因は、人によってさまざまです。
生活習慣やストレスが原因の場合には、習慣を整えていくことが大切です。
また、アルコールの摂取によって浅い睡眠になり、短い時間で目覚めやすくなります。
寝酒は寝つきがよくなりますが、中途覚醒をしやすくなり、寝酒をしないときにも習慣になってしまうため控えましょう。
夜間の頻尿によって中途覚醒が起きてしまう場合は、不眠による問題ではない可能性があります。
一度病院で精査してみましょう。
治療薬には、短時間型の睡眠薬が用いられることがあります。
早朝覚醒の特徴・予防・改善方法
早朝覚醒とは、起きたい時間や、普段の起床時間よりも30分以上早く目覚めてしまい、再び寝られなくなってしまう状態のことを指します。
特に、高齢者に多くみられることが特徴です。
加齢そのものが大きく影響していることと、加齢とともに寝る時間が早くなるため起きる時間も早くなること、加齢とともに必要となる睡眠時間が短くなっていくことが影響しているといわれています。
予防・改善方法
加齢による早朝覚醒の場合は、日中元気に活動できているのであれば問題はありません。
深く考えすぎずに、老化現象の1つとして捉えていきましょう。
高齢者同士での集まりで、相談してみるのもおすすめです。
生活習慣やストレスが原因である場合には、それらを改善していく必要があります。
治療薬には、中間型・長時間型の睡眠薬か、鎮静系抗うつ薬や抗精神病薬が用いられる場合があります。
まずは生活習慣を整えましょう
入眠障害・中途覚醒・早朝覚醒のそれぞれの特徴と対策について解説してきました。
生活習慣を整えてなるべくストレスをためないようにしていくことが、基本的な治療となります。
そのうえで、医師の診断のもと適切な睡眠薬を活用していくとよいでしょう。
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参考文献
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- 厚生労働省・e-ヘルスネット「不眠症」