新型コロナウイルスは2類→5類に!具体的な変更内容を解説

重篤な後遺症や有名人の死去など、様々な情報が飛び交う新型コロナウイルスですが、時間の経過とともに捉え方や扱い方が変化しています。
自分の行動に不安を抱えている方もいるかもしれません。
本記事では、新型コロナウイルスの状況から、扱いが2類から5類に移行したことによって変わったことについて解説していきます。

新型コロナウイルスの状況

新型コロナウイルスはいままでのコロナウイルスと異なり、その治療法が解明されていないことや、療養の経過についての前例が少ないことにより、どんな副作用や後遺症が残るかが明らかではありませんでした。
そのため今まで「新型インフルエンザ等感染症(いわゆる2類相当)」と同じ位置づけでした。

しかし昨今の発生状況や世界情勢などを総合して鑑みて、令和5年5月より「5類感染症」として位置づけられ、季節性のインフルエンザと同等の扱いとされることとなりました。
2類感染症の場合は「感染症法」により、感染対策には行政によりさまざまな実施や指示がありましたが、5類感染症になることにより感染対策は個人の判断に委ねられることとなったのです。

マスク着用は個人の判断

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新型コロナウイルスは、接触や飛沫で感染をするといわれています。
特に原則屋内でのマスクの正しい着用を呼びかけられていましたが、新型コロナウイルスの5類感染症への移行前に、マスク着用への指針の変更がありました。
規制が緩和され、政府としては一律として要求はせず、マスク着用は個人の判断とされるようになったのです。

ただし季節性のインフルエンザと同じように、症状が出ているときや、感染すると重篤になりやすい高齢者や基礎疾患を持っている人と会うときには、マスクの着用をすることが勧められています。
換気をする・三密を避ける・手洗いや手指消毒をすることは、感染対策では今までと変わらず有効です。

2類→5類への移行で変わったこと①:療養期間

ここからは、5類に移行したことによって変わったことを紹介していきます。
一番大きく変更されたことが、療養期間が短くなったことです。
症状がある場合には、「発症してから5日経過後、かつ症状軽快から24時間経過するまでの間」が療養期間とされました。
症状がない場合では、抗原検査で陽性判定を受けてから5日経過すれば一律で療養期間の介助となります。
また、濃厚接触者の外出制限がなくなりました。

家族が感染した場合

家族が感染した場合には、家族からうつらないように今まで通りの感染対策を行っていくことが大切です。
感染してから5日間は発症する可能性があります。
お世話はなるべく限られた人のみで行い、接触する時間を短くして、部屋を分けるようにしましょう。
換気をすることや、手洗いなどの手指衛生、同居家族のマスク着用などの感染対策も実施してください。

2類→5類への移行で変わったこと②:医療提供

5類に変更となったことにより、医療機関の動き方や対応の仕方が変わりました。
各事業者の判断により感染対策が委ねられています。

医療機関

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今までは診察や入院は限られた医療機関でのみ実施をされ、感染対策のための特別な措置がされていましたが、感染症として通常の対応(季節性のインフルエンザと同じ対応)ができるようになりました。
また、限られた医療機関だけではなくさまざまな医療機関で診察できるようになったことで、むしろ新型コロナウイルスに対しての診察が受けやすくなったといえるでしょう。

自宅療養

自宅療養時では、周りへの感染予防のために外出の自粛を要請されていました。
変更に伴い、政府による一律な外出自粛は求められなくなりました。
しかしながら個人の判断とはいえ、基本的な感染対策は実施するように勧められています。

2類→5類への移行で変わったこと③:医療費

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5類の移行によりさまざまなものが規制緩和されている一方で、費用についての考え方も変わりました。
今までは入院や外来医療費の自己負担がありませんでしたが、医療保険が適用され自己負担が発生することとなったのです。
入院医療費や治療費の負担は、政府により援助が受けられる期間が決められました。
ワクチンについては引き続き、自己負担なく接種することができます。

新型コロナウイルスを正しく恐れましょう

新型コロナウイルスの状況から、厚生労働省から通達された具体的な変更内容について、解説していきました。
新型コロナウイルスの感染症分類が変わったとはいえ、疾患にかかった場合には発熱やだるさなどのかなり苦しい思いをするでしょう。
医師の判断次第で症状を抑えるための薬が処方されることもあります。

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参考文献
  • 厚生労働省「新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後の対応について」
  • 厚生労働省「感染症の範囲及び類型について」
  • 厚生労働省「家族が新型コロナウイルスに感染した時のポイント」