未病とはどのような症状?予防と対策を知っておこう

「未病」という言葉を聞いたことがありますでしょうか?
健康やその対策を考えていく上で注目されている新しい考え方に、未病は大きく関わっております。
本記事では、「未病」とはなにか、未病を予防するためのポイント、未病になった場合の対策について解説していきます。

未病とは

健康状態は「健康または病気」の2つに分けられるものではなく、健康から病気までがグラデーションのように連続していると考えられています。
未病とは、健康でも病気でもなく健康と病気の間にある状態です。
具体的には、自覚症状はないけれども検査で異常が見つかる場合や、自覚症状はあるものの検査で異常が見つからない状態のことを指します。

日本の状況

日本の人口ピラミッドは、1970年代にきれいなピラミッドだったところから、2050年には完全に逆転したピラミッドになっていくといわれています。
医療の発達により寿命が伸びていることから、超高齢社会になっているのです。

未病が注目されている理由

日本は超高齢社会となり、いま働いている現役世代よりも治療を受ける方の割合が多くなることで、今後も医療のひっ迫が進行していくことが予想されます。
あらかじめ未病に注目して対策を取っておくことで、健康でいられる期間が長くなり、出ていく支出も最低限で済むようになるでしょう。
そのため、病気になる前に予防をしていくことが大切であり、いま「未病」が注目されています。

未病の予防ポイント

ここでは、未病を予防するためにできることを解説します。

生活習慣を整えることを意識しましょう

未病や病気になる前から、健康的な生活習慣を意識していくことが大切です。
生活リズムを整え、朝一番に太陽の光を浴び、決めた時間に食事をとり、決めた時間に就寝をして、毎日同じ睡眠時間を取るようにしましょう。
また定期的な有酸素運動を行い、ストレスは溜めこまないように解消して、食事は栄養バランスを整えることを目指しましょう。

定期的に健診を受けましょう

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自覚症状がなかったとしても、検査で異常値が見つかることもあり、健診を受けることが未病・病気の早期発見につながります。
勤めている職場の定期健診や、自身で人間ドックを定期的に受けましょう。

未病の対策

未病の疑いがある場合、どのように対策をしたらよいのか解説します。

未病の疑いがある場合

自覚症状が出やすい方は、普段から自分の身体に意識を向けていきましょう。
だるい、やる気がでない、食欲がない、身体が冷えやすい、なかなか寝付けない、熟眠感がない、めまいがする、頭痛がする、などはありませんか?
具体的な原因はなくてもこのような症状が出る場合には、これから体調が崩れるサインである可能性があります。
まずは休息をとり、生活習慣が乱れていないか振り返ってみましょう。

期待される今後の対策

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東京大学の研究チームで「動的ネットワークバイオマーカー」というものが発見され、「未病」であることが検査によって数値化することができることがわかりました。
また研究途中ではありますが、病気になる前にとある指定された薬を飲むことによって、病気の発症を防ぐものもあるということがわかってきています。
今後は、未病の状態から病気にならないための薬を飲むようになるかもしれません。

未病の疑いがある方は病院で診断してもらいましょう

「未病」とはなにか、未病を予防するためのポイント、未病になった場合の対策について解説してきました。
薬は病気を治療するためのものと認識することが常識でしたが、今後は未病であってもその治療のために薬が処方されることもあるでしょう。
未病の早期治療に対しても、医師の指示のもとに内服をするようにしてください。

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参考文献
  • 厚生労働省「未病指数について」
  • 全国健康保険協会「5月 はじめよう 未病対策」
  • 文部科学省「数学・数理科学の活用により進展した事例」