喘息とはどのような症状?種類や対策の基本を知っておこう

喘息とはどのような症状?種類や対策の基本を知っておこう

子どもが苦しんでいる様子を見受けることが多い喘息ですが、最近ではそこまで息苦しさがない場合でも、喘息と診断されるケースがあります。
喘息は放置していると、だんだんと悪化していく疾患であるため、早めに対策をする必要があります。

本記事では、喘息の特徴や原因や症状、対策について解説していきます。

喘息の症状と原因

喘息とは、何かしらの原因で慢性的に気管支が炎症を起こし、気道が過敏な状態となって気道が狭くなってしまうことで、発作的な咳や喘鳴、呼吸困難などを起こす状態にあることです。
発症にはアレルギーが関わってきていると考えられており、アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎とも関連している「2型免疫応答」が関わっているとされています。
一般的に喘息は「気管支喘息」のことを指しており、咳はあるものの喘鳴がない「咳喘息」とは区別しやすいポイントです。


冷たい空気・人混みの空気・強い匂いなどの弱い刺激で咳が出てしまう「気道過敏症」が、悪化していくことで咳喘息に移行していきます。
風邪やインフルエンザなどの気道の感染症にかかったとき、花粉症や黄砂、台風シーズン、アルコールを摂取したときに症状が悪化しやすいといわれているため、影響因子を見極めて療養していくことが大切です。


喘息には重症度が4段階に設定されており、喘息発作の頻度、夜間発作の頻度、ピークフロー値によって、軽症間欠型(症状が軽度)、軽症持続型(月1回以上日常生活や睡眠が妨げられる)、中等症持続型(週1回以上日常生活や睡眠が妨げられる)、重症持続型(毎日日常生活に制限が出る)に分類されます。

気管支炎と喘息の違い

気管支炎は、気管支が何らかの原因で感染をすることで、粘膜に炎症を生じて腫れ、咳や痰が出るようになるもので、治療には抗生物質を使用します。
一方で、喘息はアレルギーを原因として炎症を起こして、気管支が狭くなってしまう病気です。
喘息の治療薬は以下の項で解説しますが、使用されるものが大きく異なります。

大人喘息と小児喘息の違い

小児喘息は、体の中の免疫が過剰に反応してしまう「アレルギー」が原因であると診断される方が9割ほどいます。
一方で大人の喘息はアレルギーが原因のケースが6割ほどであり、残りの4割の方は原因が特定できないケースです。
子どものときからアレルギーを持っていなかったとしても、中年以降になって突然発症することがわかっています。

妊婦の喘息

妊娠や出産の過程の中で、喘息が悪化する可能性があります。
しかし、普段から薬を使って継続的な管理をしていれば、喘息が悪化しにくいといわれています。
また妊娠前から喫煙の習慣と肥満がある場合には、喘息が悪化しやすい傾向にあるため、対策をしていくことが大切です。


喘息の種類


喘息には、何かをきっかけにして誘発されるものがあります。

ここでは、代表的なものを2つ紹介していきます。

アスピリンぜん息

アスピリンをはじめとする解熱鎮痛薬を使用したときに誘発される喘息のことで、強い喘息発作と鼻づまりを起こします。
喘息患者のうち5〜10%に現れますが、原因となるメカニズムはまだわかっていません。
解熱鎮痛薬に対する過敏な反応は、治るものではなく一生続くとされています。
疼痛や発熱時に症状を抑えたい場合には、代替となる薬がないか医師と相談し、解熱鎮痛薬の使用となる場合にはその対処法について指導を受けましょう。

運動性誘発喘息

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運動したときに誘発される喘息のことで、激しい運動や長時間の運動をすることによって起こります。
発作を出現させないためには、適度な負荷をかけて運動する習慣を継続することで体力を付け、治療を継続することで、喘息をコントロールしていくことが大切です。
運動性誘発喘息が出た場合には、すぐに運動を中止して、水分をとって楽な姿勢で休み、持っている場合には吸入薬を使用しましょう。


合併が起こりやすい病気


喘息を持っていると合併が起こりやすく、症状を悪化させてしまう病気があります。

長く治療しているのになかなか改善しない場合には、合併症を起こしていないかが疑われます。

合併しやすい病気①:COPD

COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、肺に炎症が起こって肺胞が壊れ、息を吐き出すのが苦しくなる病気です。
主に長期間の喫煙が原因となってCOPDを発症しますが、喘息でも喫煙は発作を誘発するため控えるようにされています。
特に65歳以上の高齢者に、喘息とCOPDの合併がよくみられ、予後が悪いと指摘されています。
治療には禁煙と、吸入ステロイド薬と気管支拡張薬の組み合わせが基本で、喘息の治療とさほどかわりません。

合併しやすい病気②:アレルギー性鼻炎(花粉症)・副鼻腔炎

同じ気道に起こるこれらの病気は、喘息とお互いに影響しあいます。
鼻炎が悪化すると喘息が悪化し、鼻炎を治療すると喘息も改善されることがわかっているため、同時に治療をしていくことが大切です。


ピークフローの測定で喘息状態を把握


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喘息の状態を把握するために役に立つのが、ピークフローメーターです。

ピークフローとは、息を力いっぱい吐いたときの息の速度の最大値であり、この最大値がいつもより大きいか小さいかで、喘息の状態を数値化して見ることができます。

決めた時間での実施を継続していくことで、喘息の状態を把握し、悪化した場合に速やかに対処できる手がかりとなっていきます。


喘息の対策や治療・処方される薬


喘息発作を起こさないために、継続して対策を打っていく必要があります。

また、発作が出たときに速やかに対処できるような薬を、日頃から常備しておくと、慌てずに対応できるでしょう。

喘息と診断された場合に、よく取られる方法や処方薬について解説します。

ネブライザー

ネブライザーとは、吸入薬を霧状にして、吸い込むことで気管支に作用する方法です。
医療機関には大きな機械がありますが、家庭で使用する際にはコンパクトなものもあります。
使用する際には、医師から指定・処方された薬剤を入れて使用し、指示された吸入回数や間隔を守りましょう。
また、吸入ではおさまらない強い発作が出ている時には、ネブライザーに頼らずに早めに外来を受診してください。

吸入薬・内服薬

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喘息の治療には、大きく分けて2つが用いられます。


1つはステロイド薬で、喘息の発作そのものが発生しないように抑える薬です。
吸入ステロイドは直接気管支に届いて作用しますが、内服のステロイド薬は全身に作用するため、副作用の出現に注意し、自己判断でやめないようにしましょう。


もう1つは気管支拡張薬で、気管支を拡張することで喘息の発作が起きたときの息苦しさを軽減するものです。
気管支拡張薬はあくまでも症状緩和で用いられるため、根本的な治療にはなりません。
主軸はステロイド薬を使用し、状況に併せて処方量を調整していく計画となります。


喘息には継続的な対策が必要


喘息とは何か、また原因や症状とその対策について解説してきました。

対策を打っていれば身構える必要はありませんが、喘息発作が出ないために、医師から指示された薬を継続的に使用していく必要があります。




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処方された薬についてはオンラインで薬剤師から説明を受けられるため、ネット環境がある場所であれば、どこからでも処方薬について問い合わせることができます。

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また、緊急で喘息の薬が必要な方は、近隣の薬局をご利用しましょう。

参考文献
厚生労働省 e-ヘルスネット「喘息(ぜんそく)」独立行政法人 環境再生保全機構「成人ぜん息の基礎知識 はじめてぜん息と診断された方へ」独立行政法人 環境再生保全機構「成人ぜん息の基礎知識 成人ぜん息の治療、治療の全体図」独立行政法人 環境再生保全機構「成人ぜん息の基礎知識 さまざまなぜん息 運動誘発ぜん息」独立行政法人 環境再生保全機構「成人ぜん息の基礎知識 女性のぜん息患者さんへ」独立行政法人 環境再生保全機構「成人ぜん息の基礎知識 自分のぜん息の状態を把握する」独立行政法人 環境再生保全機構「成人ぜん息の基礎知識 さまざまなぜん息 アスピリンぜん息(解熱鎮痛薬ぜん息)」独立行政法人 環境再生保全機構「成人ぜん息の基礎知識 正しい吸入方法を身につけよう 吸入器の特徴と注意点 ネブライザーについて」独立行政法人 環境再生保全機構「成人ぜん息の基礎知識 ぜん息との合併に気をつけたい病気」