HIVが心配な方に!性行為前後の治療薬PEPとPrEPとは!?

HIV

目次

HIVに感染しているかもしれない…。
このような懸念がある方は、今後の日常生活やパートナーへの感染などの心配事で頭を悩ませているかもしれません。
しかし近年では、性行為後の対応、または性行為前の予防を適切に行うことで、自分から誰かにHIVを感染させてしまう可能性を大幅に減らすことができます。

本記事では、性行為後にHIV感染が疑われる際に用いる治療薬「PEP」、性行為前からHIV感染を予防をしたい時に用いる治療薬「PrEP」、それぞれについてご紹介していきます。

HIV治療中の方に寄り添うとどくすり for Special Care

PEP・PrEPとは?

PEPは「曝露後予防(Post-Exposure Prohhylaxis)」、PrEPは「曝露前予防(Pre-Exposure Prohhylaxis)」のことで、それぞれ頭文字をとっています。
感染リスクのある性行為のあとに服用するお薬が「PEP」で、挿入中にコンドームが破れていたなどの緊急時の対応として用いられます。
一方、性行為前からあらかじめ服用しておくお薬が「PrEP」で、HIVに感染しているパートナーとの間で妊娠を希望している場合などに計画的に用いられます。

PEP ・PrEPの服用方法と注意点

既にHIVに感染している方にはPEPやPrEPは服用できないため、まずはHIV感染の有無を調べる必要があります。
どちらも確実に服用することで感染予防の確率を大幅に上げることが可能ですが、飲み忘れがあると感染する可能性が高まりますので注意しましょう。
また、PEPやPrEPを服用すれば必ずHIVに感染しないというわけではないため、服用開始から1ヶ月後と3~4ヶ月後(PrEPは3〜4ヶ月おき)に1回、HIV検査で状態をチェックすることが大切です。

以降では、PEPとPrEPそれぞれの服用方法と注意点についてご紹介していきます。

PEPの服用方法と注意点

PEPは、性行為後にHIV感染のリスクがある場合に1日1回もしくは2回、4週間(28日間)服用を続けます。
感染リスクのある性行為から72時間以内にスタートし、毎日同じ時間に確実に服用することが必要になります。
PEPの副作用としては、吐き気や腹痛、頭痛、めまい、不眠などが現れることがありますが、一時的なものが多く、お薬で副作用の症状を緩和することもできます。
自己判断で服用を中止すると感染を防ぐことができなくなってしまうため、主治医と相談して服用は進めましょう。
日本ではまだ未承認ということもあり、保険適用ではなく全額自費のため高額な治療となります。

PrEPの服用方法と注意点

PrEPは、毎日お薬を服用する「デイリー」、性行為の前後に服用する「オンデマンド」があります。
デイリーは決まった時間に1日1回服用を続ける必要がありますが、オンデマンドは性行為の前後にスケジュールに合わせて一時的に服用します。
頻度が少なく計画的に性行為をしているならオンデマンド、頻回で不定期な性行為ならデイリーを選択するなど、性行為の状況に合わせたものを選択することがポイントとなります。

PEP・PrEPの薬を最短30分で届けてくれるクリニックがある

PEPやPrEPの薬を処方できる医療機関は限られています。
特にPEPは、性行為から72時間以内に服用を開始しなければならないため、対応している医療機関をすぐに見つけられなかったということにもなりかねません。
そのため、PEP・PrEPのオンライン診療やお薬を配送してくれる医療機関を知っておきましょう。

例えば「新宿予防クリニック」ではPEP・PrEPの薬を処方しており、診察からお薬が手元に届くまですべてオンラインで完結することができます。 日曜祝日も診療しており診察からお薬が届くまで最短30分なので、服用のタイミングを逃すことなくHIVの感染予防ができます。 また、HIVと同じく性行為後72時間以内にお薬を服用する「梅毒」や「クラミジア」の処方にも対応しております。

HIV陽性でもPEP・PrEPで感染リスクを減らせる

もし自分が既にHIV感染をしていたとしても、PEPやPrEPのお薬を性行為の相手であるパートナーなどが早めに服用することで、HIVのさらなる感染は防ぐことができます。
お薬の服用までのスピードがポイントになりますので、本記事で紹介した「新宿予防クリニック」のような緊急時に頼れるところを知っておくのが重要といえるでしょう。

▶HIV治療中の方はこちらのサービスをご利用ください。
安心してHIV治療を -陽性の方に寄り添うオンライン薬局 とどくすり-

参考文献
  • 国立健康危機管理研究機構 国立国際医療センター エイズ治療・研究開発センター|抗HIV薬の曝露後予防内服(PEP)|一般の皆様へ