メチコバールは手足の痺れに効く薬。効果や副作用について解説

メチコバール

メチコバールは、成分名がメコバラミンという医療用医薬品で、ビタミンB12の1種です。
手足の痺れや神経痛など、メチコバールはさまざまな病気の治療に用いられています。

本記事では、飲み薬のメチコバールについて、効果や副作用などを解説します。

メチコバールの効果

飲み薬のメチコバールの効能効果は、末梢神経障害です。

末梢神経には、手足を動かす運動神経、五感の情報を脳に伝える感覚神経、心拍・呼吸・消化などをコントロールする自律神経の3つがあります。
これらの神経が、何らかの原因で傷ついたり機能が低下したりした状態が末梢神経障害です。

メチコバールの主成分メコバラミンには、傷ついた神経細胞の修復を促したり、神経の情報を伝達する働きを回復させたりする効果があります。
メチコバールは、頸椎椎間板ヘルニアや顔面神経麻痺、多発ニューロパチーによる痛みや痺れなどの症状改善によく用いられています。

肩こり

メチコバールは、肩こりの治療に用いられることがあります。
肩こりの原因の1つに、硬くなった筋肉が血管を圧迫して、末梢神経に酸素や栄養が届かなくなり、機能が障害されることが挙げられます。
末梢神経が障害されると、痛みや痺れの症状が出ます。
メチコバールの服用により、傷ついた神経細胞を修復し、肩こりの症状を改善します。

めまい・耳鳴り

めまいや耳鳴りの治療に、メチコバールが用いられることがあります。
めまいや耳鳴りの原因には、平衡感覚をコントロールする内耳と脳をつなぐ神経に異常が起きたり、自律神経の働きが低下したりすることが挙げられます。
メチコバールの服用で、神経伝達機能を回復させます。

メチコバールに副作用はある?

メチコバールの添付文書には、以下の副作用が記載されています。

  • 消化器:食欲不振、悪心・嘔吐、下痢
  • 過敏症:発疹

飲み始めてから普段と違う症状が現れた場合は、服用を中止して医師または薬剤師に相談しましょう。

メチコバールの服用方法

飲み薬のメチコバールは、成人の場合、メコバラミンとして1日1500μgを3回に分けて服用します。
メチコバールには3種類の規格があり、規格ごとの服用方法は次のとおりです。

  • メチコバール錠250μg:1回2錠、1日3回服用
  • メチコバール錠500μg:1回1錠、1日3回服用
  • メチコバール細粒0.1%:1回1包、1日3回服用

薬の吸収は食事に左右されないため、食前・食後どちらに服用しても差し支えありません。

他の薬との併用は可能?

メチコバールに、飲み合わせの注意が必要な薬はありません。
もし服用中の薬について気になることがある場合は、医師または薬剤師に相談しましょう。

メチコバールは市販薬としても販売されている?

市販薬には、メチコバールのように「メコバラミンのみが含まれた薬」はありません。
代わりに、メコバラミン以外のビタミン成分などが配合された市販薬が販売されています。
そのため、効能効果はメチコバールとは異なり、「神経痛・筋肉痛・関節痛・眼精疲労などの症状緩和」になります。
市販薬は製薬会社により、メコバラミン以外の成分に違いがあるため、購入する際は注意しましょう。

メチコバールは末梢神経障害に使用する内服薬

メチコバールの主成分は、ビタミンB12の1種であるメコバラミンです。
傷ついた神経を修復して機能を回復させる働きがあり、末梢神経障害によって生じた痛み・痺れ・めまいなどの症状改善に使用します。
メチコバールと同じメコバラミンが含まれた市販薬はありますが、メコバラミン単剤ではなく、他の成分と配合された薬が販売されています。
メコバラミンが配合された市販薬の効能効果は、メチコバールと異なるため注意しましょう。

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参考文献
  • メチコバール錠250μg/メチコバール錠500μg/メチコバール細粒0.1% 添付文書
  • 独立行政法人東京都立病院機構 東京都立神経病院「末梢神経障害」