オンライン診療の精神科は保険適用される?費用や選び方の基準を解説! 

オンライン診療精神科

目次

仕事や人間関係のストレスで心が疲れているとき、精神科や心療内科への通院の時間を確保できなかったり、外出することそのものが負担に感じられたりすることがありますよね。そんなときに、自宅で診察を受けられるオンライン診療は心強い選択肢になります。 

この記事では、精神科のオンライン診療で保険が使えるのかという疑問に対して、具体的な費用や仕組みをご説明します。

読み進めていただくことで、経済的・心理的な負担を抑えながら、安心して治療を始めるための道筋が見えてくるでしょう。診察から薬の受け取りまでをスムーズに進めるコツもあわせてご紹介します。 

精神科のオンライン診療は保険適用される? 

精神科のオンライン診療は保険適用される? 

結論から申し上げますと、精神科のオンライン診療には原則として健康保険が適用されます。

以前は再診のみが対象でしたが、現在は制度が見直されており、より多くの方が公的なサポートを受けながら受診できる環境が整ってきています。

まずは、保険適用の基本的な仕組みについて見ていきましょう。 

項目 内容 備考
保険適用の有無 原則として適用される 3割負担(一般的な場合)
対象となる診察 初診および再診 2022年の改定以降拡大
適用される保険 社会保険、国民健康保険など 種類を問わず適用可能

参考:オンライン診療について 国民・患者の皆様へ|厚生労働省 

公的医療保険が原則として適用される 

日本の医療制度では、オンライン診療は対面診療を補う大切な手段として位置づけられています。精神科や心療内科においても、医師が必要と判断した場合には健康保険を使って診察を受けられるのです。

多くの方は窓口負担が3割になりますので、対面診療と比べて診察代が極端に高くなることはありません。 

診察料は対面診療と同等に設定される 

オンライン診療で支払う診察代は、厚生労働省が定める診療報酬制度に基づいて計算されます。2022年度診療報酬改定により従来の「オンライン診療料」が廃止され、新たに「情報通信機器を用いた場合の再診料」として評価されるようになり、基準は全国の医療機関で共通しています。

医師の技術や判断に対する対価は保険の枠組みで守られているため、不当に高い診察料を請求される心配は少ないと言えます。 

参考:厚生労働省「令和4年度診療報酬改定の概要 個別改定事項Ⅱ」 

自立支援医療制度も並行して利用できる 

精神疾患の治療が長期にわたる場合、自己負担額を1割に軽減できる「自立支援医療(精神通院医療)」という制度があります。

この制度はオンライン診療でも利用できますが、事前に登録している医療機関がオンライン診療に対応していることが条件です。お住まいの自治体や通院中のクリニックに確認することで、月の負担上限額内で治療を続けられます。 

参考:厚生労働省「自立支援医療(精神通院医療)について」 

保険適用で受診する際の費用内訳 

オンライン診療を受ける際には、保険が適用される費用と、適用されない費用の両方を把握しておきましょう。

対面診療では発生しない項目もあるため、合計金額をあらかじめ理解しておくと安心です。 

費用の種類 保険適用の可否 具体的な内容
診察料 適用される 医師による問診 診断の対価
システム利用料 適用されない アプリの使用料 通信維持費
お薬代 適用される 処方された薬剤の費用
配送料 適用されない 処方箋や薬を自宅に送る送料
カウンセリング費用 (原則)適用されない 公認心理師・臨床心理士などによる心理カウンセリングの料金 (医療機関によっては自由診療として別途発生)

参考:オンライン診療について 国民・患者の皆様へ|厚生労働省 

診察代自体には保険が適用される 

医師とビデオ通話で行う問診や、それに基づく処置の判断については、通常の保険診療として扱われます。保険診療部分の自己負担額は、3割負担の場合で初診が約750円、再診が約220円です。

ただし、多くの医療機関ではこれに加えて、保険適用外のシステム利用料(330円〜2,000円程度)や薬の配送料等が別途かかります。保険証を事前に写真撮影・アップロードまたはマイナンバーカードで確認することで、クリニック側が負担割合を計算し、支払いの手続きをスムーズに進められます。 

予約料やシステム料は別途負担となる 

多くのオンライン診療サービスでは、診察代とは別に「システム利用料」や「予約料」が設定されています。医療行為そのものではなく、プラットフォームの維持や通信環境の提供に対する対価であるため、保険の対象外となります。

クリニックによって330円から2,000円程度と幅がありますので、予約を確定させる前に必ず確認しておきましょう。 

薬代と配送料は自己負担に含まれる 

診察の結果としてお薬が処方された場合、薬剤の代金には保険が適用されますが、お薬を自宅まで届けてもらうための配送料は全額自己負担となります。また、処方箋を薬局へ郵送してもらう際の切手代などの事務手数料が発生することもあります。

トータルの出費を抑えたい場合は、近くの薬局や、オンライン薬局サービス等で直接受け取れる「処方箋送信サービス」があるかどうかを確認してみてください。 

オンラインで初診から保険診療を受けられる? 

オンラインで初診から保険診療を受けられる? 

「初めての受診でもオンラインで大丈夫なのか」という疑問を持つ方は多いですが、現在はルールが整備されています。

厚生労働省の指針により、一定の条件を満たせば初診からオンライン診療を受けられます。 

指針改定により初診からオンライン診療が認められた 

2022年4月の診療報酬改定により、オンライン診療は初診からの利用が正式に認められるようになりました。まだ一度もメンタルクリニックにかかったことがない方でも、自宅から最初の一歩を踏み出せます。 

ただし、初診からのオンライン診療は原則として「かかりつけの医師」が行うことが前提で、かかりつけの医師以外が実施する場合は、事前の問診や相談を丁寧に行い、患者の状態や背景情報を十分に把握したうえで進めることが重要です。 

また、初診のオンライン診療では処方に一定の制限があり、たとえば以下のような薬剤は処方できない(または慎重な対応が求められる)とされています。 

  • 麻薬、および睡眠薬・抗不安薬などの向精神薬の処方 
  • 基礎疾患等の情報が把握できていない患者さんに対する、特に安全管理が必要な医薬品の処方 
  • 基礎疾患等の情報が把握できていない患者さんに対する、8日分以上の処方 

参考:厚生労働省「令和 4年度診療報酬改定の概要」 

症状によっては対面診療が優先される 

オンライン診療は便利ですが、万能ではありません。初診の段階で自傷他害の恐れがある場合や、身体的な検査が緊急で必要な場合など、医師が「オンラインでは適切な診断が困難」と判断したときは、対面診療を促されることがあります。

精神科の診療では、患者さまの安全を最優先するため、医師の指示に従って適切な受診形態を選ぶ柔軟な姿勢が大切です。 

参考:厚生労働省「情報通信機器を用いた精神療法の適切な実施に関する指針について」 

顔写真付き身分証を用意する必要がある 

オンラインでの初診を受ける際には、なりすましを防ぐための本人確認が厳格に行われます。原則として顔写真付きの身分証明書(マイナンバーカード、運転免許証、パスポート等)で本人確認を行います。

顔写真付きの身分証明書を有しない場合は、2種類以上の身分証明書を用いる、あるいは1種類の身分証明書しか使用できない場合には、当該身分証明書の厚みその他の特徴を十分に確認した上で、患者本人の確認のための適切な質問や全身観察等を組み合わせて本人確認を行います。 

また、保険診療を受ける場合は健康保険証も必要です。診察が始まってから慌てないように、予約時間の数分前には全ての書類を手元に並べて準備を整えておきましょう。 

ちなみに、オンライン診療では、診察時にビデオ通話で患者本人の顔が確認できるよう、原則として顔出しが必要です。帽子やマスクは外し、明るい場所で顔全体が映る状態にしておきましょう。 

保険適用クリニックを選ぶ際のポイント 

保険適用クリニックを選ぶ際のポイント

オンライン診療を提供しているクリニックは増えていますが、質の高い治療を受けるためにはしっかり基準をもって選定するのが大切です。

納得のいく治療を継続するために、以下のポイントを確認しておきましょう。 

ポイント1:費用の透明性が確保されているか確認する 

良いと考えられるクリニックは、公式サイトや予約画面で「診察代以外にいくらかかるか」を明記しています。システム利用料や処方箋送料が不明瞭な場合、支払い時に予想外の金額になり困惑してしまうかもしれません。

事前に費用の総額をシミュレーションできるような、透明性の高い情報公開を行っている医療機関を選ぶことが安心に繋がります。 

ポイント2:厚生労働省へ適切に届出されているか確認する 

保険診療としてオンライン診療を行う医療機関は、厚生労働省(地方厚生局)に対して適切な届出を行っている必要があります。届出がなされているということは、一定の通信環境や安全基準を満たしている証拠となります。

多くのクリニックでは実績として記載されていますが、不安な場合は各都道府県において公表されている医療機関一覧を照合することも一つの手段です。 

ポイント3:院外処方箋の送付方法を調べておく 

クリニックが提携している薬局から自宅へ郵送してくれるタイプがあれば、処方箋データを指定の薬局へFAX送信してくれるタイプもあります。

ご自身の体調や、近くに馴染みの薬局があるかどうかに合わせて、最も負担の少ない方法を提供しているクリニックを選びましょう。 

オンラインの精神科診療をスムーズに受けるための手順 

オンライン診療を初めて利用する方に向けて、具体的な手順をまとめました。

基本的な流れを知っておくと、診察当日の緊張を和らげられるでしょう。 

ステップ1:アプリやWebサイトで医療機関を探す 

まずは、精神科や心療内科のオンライン診療に対応している予約プラットフォームやクリニックのHPにアクセスします。検索の際には「保険適用可」という条件を必ず含めるようにしてください。

ご自身の症状に対応しているか、また専門とする医師が在籍しているかを確認し、希望の日時を選んで予約を確定させます。 

ステップ2:保険証とクレジットカードなどの支払い方法を登録する 

予約が完了したら、事前に必要情報を入力します。健康保険証の写真を撮影してアップロードし、支払い方法を選択します。医療機関によって支払い方法が異なり、クレジットカード払い、銀行振込、代金引換、後日窓口支払い、電子マネー決済などから選択できます。

事前準備を済ませておくことで、診察後の会計待ち時間をなくし、通話が終わった際に全ての手続きを完了させられます。 

ステップ3:予約時間にビデオ通話で診察を受ける 

予約時間になったら、静かな場所で医師からの入室を待ちます。精神科の診察は、プライバシーが守られた環境で受けましょう。

カメラとマイクが正常に動作することを確認し、今の悩みや体調の変化を医師に伝えてください。対面と同じように丁寧な問診が行われるため、リラックスして臨みましょう。 

まとめ 

この記事の要点をまとめます。 

  • 精神科のオンライン診療は原則として保険が適用され、自己負担3割で受診できる 
  • システム利用料や配送料などの自費項目があるため、事前に費用の透明性を確認する 
  • 厚生労働省の指針により初診からの受診も可能だが、必要に応じて対面診療を併用する 

一人で抱え込みすぎず、まずは自宅から相談できるオンライン診療を活用してみてください。

無理のない範囲で治療を続けることが、健やかな毎日を取り戻すための確実な一歩となります。 

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