夜中にお子さんが急に熱を出したり、ご自身の体調が優れず薬について不安になったりした経験はありませんか。薬局が閉まっている時間に専門家のアドバイスが欲しくても、「こんな時間に電話して良いのだろうか」とためらってしまう方も多いでしょう。
この記事では、「かかりつけ薬剤師」への夜間電話相談について、その可否から具体的な連絡方法、注意点までを分かりやすく解説します。いざという時に落ち着いて対応できるよう、ぜひ参考にしてください。

かかりつけ薬剤師とは?夜中でも電話相談は可能?
「かかりつけ薬剤師」という言葉を聞いたことはあっても、具体的にどのような役割を担い、どこまで対応してくれるのかご存じない方も多いかもしれません。
まずは基本的な役割と、多くの方が気になる夜間対応の実態について解説します。
そもそも「かかりつけ薬剤師」とは
かかりつけ薬剤師とは、患者さんが使用する薬の情報を一元的に把握し、薬による治療を継続的にサポートする薬剤師のことです。複数の医療機関から処方された薬の重複や飲み合わせのチェック、市販薬や健康食品との相互作用の確認など、薬に関するあらゆる相談に対応します。
患者さん自身が信頼できる薬剤師を一人指名し、同意書に署名することで、薬剤師が専属のパートナーとして健康管理を支えてくれます。
休日・夜間の対応は義務?
かかりつけ薬剤師は、原則として休日、夜間を含む時間帯で相談に応じることが要件とされています。そのため、担当のかかりつけ薬剤師には、夜間や休日といった薬局の営業時間外でも電話で相談することが可能です。
ただし、これは薬剤師が24時間薬局に常駐しているという意味ではありません。多くの場合、担当薬剤師が緊急連絡用の電話を携帯し、自宅などで対応する形を取っています。
厚生労働省の調査によると、薬局が24時間対応可能な体制を整えている割合は全体の約6割にとどまるというデータもあり、全ての薬局が完全に対応できているわけではないのが実情です。そのため、まずはご自身のかかりつけ薬局がどのような夜間対応体制を整えているか、事前に確認しておきましょう。
薬剤師へどんな時に夜間に電話相談して良い?

夜中に薬剤師に電話するのは勇気がいるかもしれませんが、薬に関する専門的な判断が必要な場合はためらわずに相談することが大切です。ここでは、夜間に薬剤師へ電話相談すべき具体的なケースを紹介します。
薬の副作用が疑われる症状が出た場合
薬を服用した後に、発疹、めまい、吐き気、これまでにない体調の変化などが現れた場合、薬の副作用が疑われます。このような時は、自己判断で服用を中止するなどせず、まずはかかりつけ薬剤師に電話で相談してください。症状を詳しく伝えることで、服用を続けるべきか、中止して医療機関を受診すべきかといった的確なアドバイスを得られます。
薬の飲み合わせや服用量に不安がある場合
「この薬と市販の風邪薬を一緒に飲んでも大丈夫だろうか」「うっかり薬を倍の量飲んでしまったかもしれない」といった不安を感じた時も、すぐに相談すべきです。
特に複数の薬を服用している高齢者の方や、小さなお子さんの場合、飲み合わせや服用量の誤りが大きな健康被害につながる可能性があります。薬剤師が状況を聞き取り、適切な対処法を指示してくれます。
子供の急な発熱で薬の相談をしたい場合
夜中にお子さんが急に高熱を出し、解熱剤を使うべきか、どの薬を使えば良いか迷うことは少なくありません。かかりつけ薬剤師は、お子さんの年齢や体重、過去の病歴などを把握しているため、手持ちの薬で対処できるか、あるいは夜間救急を受診すべきかを判断する手助けをしてくれます。保護者の不安を和らげ、冷静な対応を促す役割も担っています
急な体調不良が心配な場合
激しい腹痛や頭痛など、急な体調不良に見舞われた際に「どうしたらよいか」と判断に迷うことがあります。服用中の薬との関連が考えられる場合、かかりつけ薬剤師に相談することで、症状の原因や緊急性を判断する材料を得られることがあります。
薬剤師は医療の専門家として、救急受診を促すなど、次の行動を的確にアドバイスしてくれます。
かかりつけ薬剤師への夜間電話!連絡方法と注意点
いざという時にスムーズに相談できるよう、夜間連絡の方法と注意点を事前に把握しておくことが大切です。落ち着いて的確に情報を伝えるためのポイントをまとめました。
夜間連絡先を事前に確認しておくこと
かかりつけ薬剤師の夜間連絡先は、通常、担当薬剤師が決まった際に渡される説明文書やお薬手帳のシール、薬局の連絡先カードなどに記載されています。薬局のウェブサイトに掲載されている場合もあります。日中のうちに確認し、スマートフォンの連絡先やメモ帳に登録しておくなど、いつでもすぐに確認できるように準備しておきましょう。
電話をかける前に準備しておくべき情報
慌てて電話をかけると、重要な情報を伝え忘れてしまう可能性があります。電話をかける前に、以下の情報を手元に準備しておくとスムーズです。
薬剤師に的確に状況を伝えるポイント
夜間の電話では、手元に薬歴がない状態で対応することがほとんどです。できるだけ具体的かつ簡潔に状況を伝えましょう。「いつもと様子が違う」といった主観的な表現だけでなく、「体温は39.5度」「1時間に3回嘔吐した」のように、客観的な事実や数値を交えて話すと、薬剤師が状況を正確に把握しやすくなります。
落ち着いて、薬剤師の質問に一つひとつ答えるように心がけましょう。
電話がつながらない場合の対処法
万が一、かかりつけ薬剤師に電話がつながらない場合も考えられます。何度かかけても応答がない場合は、他の相談窓口を利用する必要があります。次の章で紹介する公的な電話相談サービスや、地域の夜間・休日薬局の情報をすぐに調べられるようにしておきましょう。
決して一人で抱え込まず、次の手段に切り替えるようにしてください。
かかりつけ薬剤師がいない場合の夜間相談窓口

かかりつけ薬剤師がいない方や、連絡がつかなかった場合でも、夜間に相談できる公的な窓口があります。これらのサービスを知っておくだけで、いざという時の安心につながります。
#8000(小児救急電話相談)
小さなお子さんの保護者の方にぜひ知っておいてほしいのが、小児救急電話相談事業(#8000)です。夜間や休日に、お子さんの急な病気やケガでどう対処すれば良いか迷った際に、看護師や医師からアドバイスを受けられます。
全国どこからでも「#8000」をプッシュすることで、お住まいの都道府県の相談窓口に自動で転送されます。
参考:
#7119(救急安心センター事業)
大人の方の急な病気やケガで、救急車を呼ぶべきか迷った時には、救急安心センター事業(#7119)が役立ちます。電話をかけると、医師、看護師、相談員などが状況を聞き取り、緊急性の判断や受診可能な医療機関の案内をしてくれます。
まだ一部地域での実施ですが、対象地域にお住まいの方はぜひ覚えておきましょう。
参考:
救急安心センター事業(♯7119)ってナニ? | 救急車の適時・適切な利用(適正利用) | 総務省消防庁
各自治体の休日・夜間薬局の探し方
各都道府県や市区町村では、休日や夜間に対応している当番薬局の情報をウェブサイトなどで公開しています。「〇〇市 休日夜間薬局」のように検索することで、近隣で開いている薬局を見つけられます。緊急で薬が必要になった場合に備え、お住まいの地域の情報を一度確認しておくことをおすすめします。
いざという時のために!信頼できるかかりつけ薬剤師の選び方

まだかかりつけ薬剤師がいないという方は、この機会に信頼できるパートナーを見つけておくことをお勧めします。安心して長く付き合えるかかりつけ薬剤師を選ぶためのポイントをご紹介します。
自宅や職場の近くで通いやすい薬局を選ぶ
かかりつけ薬局は、継続的に利用することが前提となります。自宅や職場の近くなど、日常生活の動線上で無理なく立ち寄れる場所にあることが重要です。体調が悪い時でも負担なく訪れることができる薬局を選びましょう。
複数の処方箋をまとめて相談してみる
複数の医療機関にかかっている場合は、処方箋をすべて同じ薬局に持って行き、相談してみましょう。その際に、薬の重複や飲み合わせについて親身に説明してくれたり、お薬手帳を通じて一元管理を提案してくれたりする薬剤師は、かかりつけ薬剤師として信頼できる可能性が高いです。
薬剤師との相性や話しやすさも重視する
薬に関する悩みや体調の不安は、非常にデリケートな問題です。ご自身が「この人になら何でも話せる」と感じられるかどうかが、非常に大切なポイントになります。専門知識はもちろんのこと、あなたの質問に丁寧に耳を傾け、分かりやすい言葉で説明してくれるかなど、コミュニケーションの取りやすさも重視して選びましょう。
まとめ
かかりつけ薬剤師は、夜間や休日であっても電話で薬の相談ができる、非常に心強い存在です。いざという時に慌てないためにも、日頃から連絡先を確認し、相談すべきケースや電話での伝え方を把握しておくことが大切です。もし、まだかかりつけ薬剤師がいないのであれば、この記事を参考に、あなたとご家族の健康を安心して任せられるパートナーを見つけてみてください。
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