急な体調不良や仕事の都合で、夜遅くに処方箋を受け取らなければならない場面は誰にでも起こり得ます。しかし、いざ薬局を探してみると、多くの店舗が閉まっていて途方に暮れてしまうことも少なくないでしょう。
この記事では、夜間に処方箋を出せる薬局の探し方や、利用時に知っておきたい追加料金の仕組みについて詳しく解説します。読み終える頃には、夜間の薬局探しで迷わず、落ち着いて必要な薬を手に入れられるようになるはずです。

夜間に処方箋を受け付ける薬局はある?

夜間に処方箋を受け付けてくれる薬局は存在しますが、全ての薬局が対応しているわけではありません。多くの場合、病院の近くにある門前薬局は、その病院の診療時間に合わせて営業を終了してしまいます。夜間に薬を受け取るためには、通常の営業時間外でも調剤を行っている特定の店舗を見つける必要があるのです。
24時間営業の店舗は少ない
街中で24時間営業の看板を掲げているドラッグストアを見かけることはありますが、調剤部門まで24時間稼働している店舗は非常に限られています。調剤には薬剤師の常駐が法律で定められており、深夜帯まで薬剤師を確保できる店舗は大手チェーンの一部や地域の基幹的な役割を担う薬局に限られるのが現状です。都市部であれば見つけやすいものの、地方や郊外では車で数十分移動しなければならないケースも珍しくないでしょう。
参考:公益社団法人 日本薬剤師会「医薬品販売制度の概要と法令遵守のポイント」
24時間営業と対応は異なる
看板に「24時間営業」と書かれていても、「調剤業務」を指しているとは限らない点に注意が必要です。ドラッグストアの中には、食品や日用品の販売は24時間行っていても、処方箋を受け付ける調剤室は19時や20時で閉まってしまう店舗が多く存在します。お店自体には入れるものの、処方箋を出して薬を受け取ることはできないという状況が起こり得ます。
処方箋が必要な場合は、必ず「調剤窓口」の営業時間を確認しましょう。
夜間に営業している調剤薬局の探し方は?

夜間に開いている薬局を効率よく探すために、信頼できるツールや公的な仕組みを知っておきましょう。あてもなく車を走らせたり、一軒ずつ確認電話をかけたりするのは時間がかかり、体調が悪い中では大きな負担となります。代表的な探し方をまとめたので、状況に合わせて最適な方法を選んでみてください。
医療情報サイトを活用する
最も信頼性が高い探し方の一つは、厚生労働省が提供している「医療情報ネット(ナビイ)」の利用です。全国の医療機関や薬局の情報を集約しており、営業日や時間帯を指定して絞り込み検索を行えます。夜間対応が可能な薬局を地図上で確認できるため、土地勘がない場所でもスムーズに候補を見つけられるのが大きな利点です。
参考:全国の病院・診療所・歯科診療所・助産所/薬局を検索|医療情報ネット|厚生労働省
マップアプリで検索する
手軽さを重視するのであれば、Googleマップなどのマップアプリで「薬局 夜間」や「24時間 調剤」と検索するのも一つの手段です。スマートフォンのGPS機能を使えば、現在地から最も近い店舗が瞬時に表示され、そこまでの所要時間も分かります。ただし、前述の通り「店舗の営業時間」と「調剤室の営業時間」を混同して表示している場合があるため、表示された営業時間を鵜呑みにせず、詳細を確認する必要があります。
自治体の当番薬局を調べる
各市区町村の医師会や薬剤師会では、休日や夜間に交代で営業する「当番薬局(輪番制)」を定めています。自治体のホームページや広報誌、あるいは地域の消防署などに問い合わせると、その日に当番となっている薬局が分かります。地域の救急医療体制の一環として運営されているため、確実に調剤が受けられる可能性が高い非常に頼もしい仕組みと言えます。
参考:厚生労働省「薬局による外来患者への夜間・休日対応(PDF)」
夜間に調剤薬局を利用する際の注意点は?

夜間の薬局利用は、昼間の利用とは異なるルールや制約が存在します。特にお金に関することや、在庫の有無については、知らずに行くと驚いたり二度手間になったりする可能性があるため、事前に以下の注意点を把握しておきましょう。
夜間休日等加算が発生する
夜間に処方箋を出すと、通常の調剤料金に加えて「夜間休日等加算」という追加費用が発生します。厚生労働省が定める診療報酬制度に基づいたものであり、薬剤師が時間外に対応するための体制を維持するために必要な料金です。具体的には、平日の午後7時(土曜日は午後1時)から翌朝の午前8時までの間や、日曜日・祝日に受付をした場合に、40点(3割負担の方で120円程度)が加算されます。薬局の裁量で決めているものではなく、全国一律のルールです。
必要な薬がない場合がある
普段利用している病院のすぐ隣にある薬局とは違い、離れた場所にある夜間営業の薬局には、処方された薬の在庫が必ずしもあるとは限りません。薬局には備蓄する医薬品の基準がありますが、何千種類とある薬のすべてを常に置いておくことは物理的に難しいのです。特に、珍しい疾患の薬や、特定のメーカーのジェネリック医薬品などを指定されている場合は、取り寄せになってしまう可能性があることを念頭に置いておく必要があります。
事前に電話で営業を確認する
インターネットで「営業中」と確認できたとしても、実際に店舗へ向かう前に必ず電話を入れるのがおすすめです。電話で「今から処方箋を持っていきたいのですが、受け付けていますか」と確認するだけで、無駄足を防げます。その際、処方箋に記載されている薬の名前を伝えて在庫があるかどうかを確認してもらえれば、さらに確実でしょう。急いでいる時こそ、一本の電話が結果的に時間の節約に繋がるのです。
近くに夜間営業の薬局がない場合の対処法は?
どうしても近くに夜間開いている薬局が見つからない場合や、体調が悪すぎて外出が難しい場合でも、諦める必要はありません。現代では、デジタル技術の活用や、地域のサポート体制によって、従来の対面販売以外の選択肢も増えています。
オンライン薬局を活用する
近年、スマートフォンを使って薬剤師から薬の説明を受ける「オンライン服薬指導」が普及しています。処方箋の画像を専用のアプリやサイトから送信することで、自宅にいながら薬の説明を受け、後日配送で薬を受け取れます。夜間にすぐ薬を飲むことはできませんが、翌日に届けてもらうなどの調整ができる場合もあります。外出する体力がない時や、感染症などで隔離が必要な場合には非常に便利な選択肢です。
急性疾患ではない場合に限り、夜間に薬局へ行けない方や、処方せん期限が迫っている方は、24時間処方せんを受け付けている「とどくすり」がおすすめです。スマホで処方せん画像を送り、オンラインでお薬の説明(服薬指導)を受けれら、薬局での待ち時間なくお薬をご自宅で受け取れます。
24時間対応の店舗に連絡する
一部の大手薬局チェーンでは、処方箋の受け付けは時間外であっても、電話で24時間の相談を受け付けている店舗があります。これは「かかりつけ薬局」としての機能を果たすために設置されていることが多く、薬の飲み合わせや緊急性の判断についてアドバイスをもらえます。薬をすぐに手に入れることは難しくても、専門家への相談で不安が解消され、翌朝までどう過ごすべきかの指針を得られるでしょう。
まとめ
この記事の要点をまとめます。
- 夜間に処方箋を出せる薬局は限られており、店舗の営業時間と調剤部門の営業時間は異なる場合があるため事前の確認が重要。
- 夜間や休日に利用する際は「夜間休日等加算」などの追加費用が発生し、通常よりも窓口での支払額が高くなる。
- 近くに開いている薬局がない場合は、オンライン服薬指導の活用といった代替案がある。
夜間のトラブルは誰しも焦るものですが、正しい探し方と注意点を知っていれば、冷静に対処して必要な薬を手にすることができます。
「とどくすり」を活用して夜間も処方せん送付の手続きをしよう
夜間に開いている薬局を探しても見つからない、そんなときは、急性疾患ではない場合に限り、とどくすりのご利用もご検討ください。
処方せんは土日祝24時間受け付けており、お薬のお届けは、最短翌日で可能です。オンラインでお薬の説明を受けたら、薬は自宅や職場などお好きな場所を指定できます。薬局探しゼロで待ち時間も減り、疲れている夜に外出しなくて済みます。お薬代以外のご負担はありません。

