消化器内科を中心に、便秘症や生活習慣病など幅広い診療に対応するオンラインちよクリ(byちよだ内科クリニック)様。大学病院での内科診療、内視鏡診療、救急診療の経験を活かし、オンライン診療に特化したクリニックとして診療を行っています。早朝と夜間の診療体制を整え、特に働き盛りの世代から遠方にお住まいの患者様まで、スムーズに受診いただける環境を提供しています。
オンラインちよクリ(byちよだ内科クリニック)様には、オンライン診療をより効果的に活用していただくため、処方薬を直接ご自宅等へお届けする「とどくすり」を導入していただきました。
診察から薬の受け取りまでをスマートフォン1台で完結できる医療サービスの提供を開始。サービス導入の経緯や効果について、院長の鈴木先生にお話を伺いました。
医療アクセス向上を目指して ―オンライン特化型クリニックの挑戦―
オンライン診療に特化したクリニックとして開院された経緯を教えてください
大学病院での救急診療で痛感したのは、大きな病気の多くが日々の小さな症状のコントロール不足から引き起こされているということです。たとえば心筋梗塞の患者さまの多くが、糖尿病や高血圧などの基礎疾患のコントロールが不十分なケースでした。
働き盛りの方は日中の通院が難しく、治療が中断されるケースが多くありました。その結果、軽度の症状が重症化し、救急搬送されるケースも少なくありません。こうした状況を改善するため、早朝・夜間のオンライン診療を中心とした新しい医療サービスの形を作りたいと思いました。
開院準備の段階で、どのようにオンライン診療体制を構築されましたか?
現行の医薬分業制度では、診療と処方箋発行後の調剤・医薬品の受け渡しは医療機関と調剤薬局で役割が分かれています。オンライン診療に特化したクリニックを立ち上げるにあたり、最も重視したのが患者さまの利便性です。オンライン診療だけでは、結局のところ調剤薬局に薬を受取に行く手間が残ってしまいます。
そこで、調剤から医薬品の配送までオンラインで完結できるサービスを探していました。インターネットの検索で「とどくすり」を見つけて問い合わせをさせていただいたのですが、営業担当の方がサービス内容を非常に丁寧に説明してくださり、運用方法に関する細かな質問にもスピーディーかつ親切に対応いただきました。
オンライン診療では、ホームページが診療の入り口となります。
診療内容や診療時間、特長などを知っていただき、診療の流れを案内する重要な役割を果たします。
そのため、診療の予約方法から受診方法、その後の薬の受け取り方など、各ステップを画面キャプチャなどを組み込みながら分かりやすく説明するページ構成や、スマートフォンでの操作性を重視したデザインにこだわって製作しました。「とどくすり」の利用方法の案内については、「とどくすり」のサービス担当の方にも協力いただきました。
おかげさまで、患者さまにとって分かりやすい形でホームページを作成することができたと感じています。
患者さまの負担軽減を第一に考えたサービス選択
他のサービスと比較して、「とどくすり」を選ばれた理由は何でしょうか?
5つほどのサービスを比較検討させていただきましたが、患者さまの負担を考えたとき、利用料と送料が無料という点が非常に魅力的でした。他のサービスでは利用料や送料のいずれか、あるいは両方がかかることが多く、患者様の負担が大きくなってしまうと思いました。
サポート体制が充実していた点も決め手の1つです。「とどくすり」の導入についてはもちろんですが、開院にあたってのアドバイスをいただくこともありました。スケジュールに合わせて柔軟にご対応いただき、安心してスタートを切ることができました。
導入に向けての準備はどのように進められましたか?
診療の予約からお薬のお届けまで、ストレスなく患者様に医療サービスを提供する方法をしっかり考えていく必要がありました。「とどくすり」を組み込むことで、オンラインでスムーズな流れを作ることができました。
ホームページ上でも『オンライン診療から調剤まで完全にオンラインで完結することができる』『薬局に行っていただく必要がない、薬局での待ち時間がなくなる』といった点を分かりやすく案内しています。その結果、『それなら「とどくすり」でお願いします』とおっしゃる患者さまが多いですね。
オンラインで完結する診療体制の実現
実際の運用方法と患者さまの反応はいかがでしょうか?
ありがたいことに、非常にご好評いただいています!特に評価が高いのは、オンラインで完結する受診のしやすさです。コロナ禍を経て院内感染を心配される方や、プライバシーに配慮が必要な方からも好評ですね。
「とどくすり」の運用面では、診察前に会員登録を済ませている方と、診察時に案内する方が半々程度です。ホームページからではなく、オンライン診療の登録フォームから入られる方も多いので、その際に『とどくすり』の登録状況も確認し、未登録の方には登録方法をご案内するようにしています。
オンライン診療ならではの工夫や配慮についてお聞かせください
オンライン診療では直接診察ができないため、患者さまに不安を感じさせないよう、特に問診とヒアリングには力を入れています。また、オンラインでは診療後の質問がしづらい面もあるため、診療内容や処方薬の確認を丁寧に行い、不明点がないか必ず確認するように心がけています。
また、大学病院での経験を活かし、『これはオンラインで対応可能』『これは対面診療が必要』という判断をしっかりと行うようにしています。必要に応じて高次医療機関を紹介するなど安心して受診いただける体制を整えています。
オンラインちよクリが選ばれる理由は、進化し続けるサービス力
「とどくすり」への今後の期待をお聞かせください
導入以来、患者様の利便性を第一に考えたサービス改善を重ねていただいていると感じています。
たとえば、早朝・夜間の需要増加に応じて服薬指導の時間帯を柔軟に調整いただくなど、私たちの要望に真摯に耳を傾けてくださいます。医療機関と共に成長していける、そんなパートナーとして大きな信頼を寄せています。
今後の展望について教えてください
当院は『Web上のホームドクター』として、より多くの患者さまの健康管理をサポートしていきたいと考えています。生活習慣病をはじめとする慢性疾患の管理から、便秘症などの消化器疾患まで、幅広い診療に対応しております。継続的な服薬管理はもちろん、食事や運動習慣の改善など、生活習慣の相談にも積極的に応じています。
『とどくすり』のような便利なサービスを活用しながら、忙しい方々や、感染症のリスクを心配される方、近くに病院がない方など、様々な事情を抱える患者様に寄り添った医療を提供していきたいです。